東ドイツで栄えたヌーディストビーチ「FKK」

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは、Ecomのユリアです!

今日のブログでは、ドイツだけではないですが西洋で普及している「FKK」(エフカカー)について書きたいと思います。「FKK」という言葉は「Freie Körper Kultur」(自然主義)のイニシャルです。英語ではよく「Nudism」(ヌーディズム)とも言われています。
旧東ドイツは意外と、体に対しての意識がとてもオープンでした。そのため、旧東ドイツの時代にFKKは大人気でした。

 

東ドイツで栄えたビーチカルチャー(?)「FKK」とは

 

旧東ドイツでは1970年頃から、年齢に関わらず「Ostsee」(バルティック海)と「Badesee」(泳げる湖)に裸で入る習慣が広まっていきました。
女性も男性も、太っている人も細い人も、赤ちゃんもおばあちゃんも、みんなが体を気にしないで海に入りました。日光浴はもちろん、ドイツで人気のバドミントンも当然裸で楽しみます。キオスクへスナックを買いに行くのも裸です。みんなが自由にビーチを楽しんでいます。
ただし、多くのドイツ人にはそのような「FKK」の習慣はありません。そのため、FKKの場所には規則がたくさんあります。また、普通のビーチに「FKK」向けの部分があったりもします。それが「FKK Strand」(ヌーディストビーチ)ですね。もちろんそこは特別な場所なので、それ以外ではみんな水着を着ています。
「FKK」が人気な理由は、自分の体を隠したり体の動きを妨げたりする服を着ないことで、自分の体の動きを大事にできることです。
1988年には「Ostsee」(バルティック海)のビーチだけで60もの「FKK Strände」がありました。1990年にドイツが再統一した時、このようなビーチに慣れていない西ドイツ人は東ドイツの「FKK-Strand」にショックを受けたそうです。そこで「FKKを禁止させよう」という運動もありましたが、旧東ドイツ人がそれに強く反対したので止められました。
ちなみにその時から、「FKK」ビーチが始まる所には「Hier beginnt der FKK-Strand」(ここからヌーディストビーチがはじまります)というサインが置かれました。現在FKKはドイツ中にありますが、やはり旧東ドイツの海・湖の方が人気ですね。

東ドイツで栄えたビーチカルチャー(?)「FKK」とは
「FKK禁止」と書いてあります。東ドイツのRostockという町のサインです。

 

ちなみに、「ちょっと行ってみたい」と思っている方にアドバイスがあります。当然ですが、行ってみたかったら自分も服を脱がないといけませんよ。ただ見物だけする人が来ないように、「FKK-Strand」には「服・水着」無しが規則になっています。
「どうしても行きたい」という人以外は、直接FKKビーチに行かない方が良いかもしれません。
このようなドイツの習慣を少し経験したいなら、普通に公園で歩いていても、半裸で日光浴をする人たちがいますよ。

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