EcomのJuliaです。Guten Tag!
ちょっと遅くなりましたが、今日はイースターのとある習慣についてお話したいと思います。その習慣はドイツ全体のものではなく、「Oberlausitz」(オーバーラウジッツ)の伝統です。
「Oberlausitz」という場所は聞きなれないと思いますが、ザクセン州の67%、ブランデンブルグ州の3%、そしてポーランドの30%に広がっている地域です。
ザクセン州であればGörlitz, Bautzen, HoyerswerdaのエリアがOberlausitzになり、ブランデンブルグの場合はSpreewaldが当たります。
この地域には「die Sorben」(ソルブ)という民族が住んでいます。
以前も紹介したように、彼らにはドイツの他の地域とは異なった興味深い習慣がたくさんあります。その一つが、今回紹介する「das Osterreiten」です。
「Ostern」はイースターのことで「reiten」は「馬に乗る」なので、「イースターの馬乗り」を意味します。「Das Osterreiten」は毎年の「Ostersonntag」(復活祭の日曜日)に行われます。
「Das Osterreiten」の目的は、神様の使いとなりイエスの復活を隣の村に伝えることです。
馬に乗る男性たちは皆、黒のスーツとシルクハットを身につけています。また、着ている肩掛けには「死のシンボル」として、白い十字架が描いてあります。さらに馬の鬣を編み込んで、綺麗なリボンで飾っています。
こうした物々しい行列が400人ほど、自分の村の教区から隣の村の教区まで進みます。来てもらった村は、同じようにその教区へお返しとして会いに行きます。
ちなみに、お互いの行列が交わってはいけないので、どちらもそれに注意して進んでいます。
行列の中では、自分たちの村と教会をアピールするためにソルブ語やラテン語の歌を歌う人がいたりして、イエスへの信仰を周りに見せようとしています。
この習慣を知らない人にとっては、とても印象に残る行事だと思います!
今ではこうしたイベントは純粋なキリスト教のメッセージというより、単に長く続く伝統行事として参加されていますが、それでも毎年続いているのは素晴らしいことだと思います^_^
私はお祖母ちゃんがちょうどGörlitzに住んでいるので何度も見たことがありますが、実はまだ実際に参加したことはありません…。ただ、ソルブ人のこうした文化はとても興味深いので、来年は是非行きたいと思います。
皆さんもイースターの時期にドイツへ行く機会があれば、ぜひ「Osterreiten」に参加してみてくださいね!