ドイツの冬は意外と暖かい!? 暖房装置の秘密

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは。イーコムのJuliaです

生徒さんからよく来る質問に、「ドイツはもともと寒い国なのに、どうしてユリアは日本で寒く感じるの?」というものがあります
最初は私もなんでか、わかりませんでした。でもちょっと考えてみたら、確かにドイツの方が寒いですが、家の中をきちんと温めていたことを思い出しました部屋が暖かいので、外が寒くても家の中に入ったら身体を暖めることができますからね。
日本の夏はとても暑くて湿度が高いため、ほとんどの家にエアコンがありますよね。このエアコンは冷暖房どちらも付いていますが、暖房よりも冷房の方が、効きが強いと感じます
寒さの厳しいドイツではエアコンだけでは不十分なので、「die Zentralheizung」(集中暖房)が普及しています。日本だと北海道では集中暖房が普及していると思いますが、他の地域の方は想像しにくいかもしれませんね。そこで今日は、ドイツの「die Zentralheizung」(集中暖房)について説明したいと思います

ドイツの集中暖房 Heizkörper(ラジエーター)
Heizkörper(ラジエーター)
「die Zentralheizung」(集中暖房)という言葉は「zentral」(中央)と「Heizung」(暖房)からきています。
 まず、建物にある集中暖房の装置が水を加熱します。そしてポンプの力でパイプを通り、そのお湯は、der Heizkörper(ラジエーター)に運ばれます。Heizkörper(ラジエーター)はお湯の熱を室内に放出します。そして冷たくなった水はまた、暖房器具に流れていきます。ヒーターのお湯は30℃から90℃まで、ラジエーターに付いているホイールを回して調節できます。
 ドイツのアパートは台所、廊下、お手洗いなどの全ての部屋にHeizkörper(ラジエーター)があるため、外は寒くても、部屋の中はとっても暖かいです。
 壁についているタイプだけでなく、床下を通っているタイプもあります。
ドイツの集中暖房 Heizkörper(ラジエーター)
温度を合わせるホイール

この「die Zentralheizung」(集中暖房)はすごく便利なのですが、どうして日本にはないのでしょうか?少し調べたところどうやら、日本の大都市は温暖な気候の地域にあって、冬の寒さよりも夏の暑さと湿気の方が厳しく、そのために熱を逃がす構造技術が発達しています。そのため、部屋全体を暖める暖房にはあまり向いていないのだそうです。
反対にドイツや韓国は、首都や大都市が寒い地域に多いので、冬の寒さ対策として間口を狭くしたり二重窓にしたりと、熱を逃がさない構造の家が多いのだそうです
日本では「die Zentralheizung」(集中暖房)はあまり使われていませんが、その代わりこたつがありますね。私はこたつが大好きです!ドイツでもこたつが広まってほしいのですが、「die Zentralheizung」がある限りは普及しなさそうですね…(笑)

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