みんなさん、こんにちは!お元気ですか?イーコムのユリアです。ドイツ語の面白いフレーズのコーナーへようこそ!
今日はドイツ人がとてもよく使うスラング的な言い回しを教えたいと思います。今回は「Unterste Schublade sein」です。
直訳:一番下にある引き出し
意味:無粋な、低次元、秩序が乱れている
「die Schublade」は引き出し類で、「unten」は「下にある」で、その比較級は「unterst」(一番低い、最下)となります。「Unterste Schublade sein」は 「最下の引出し」という意味になります。
タンスはたくさんの引き出しがありますが、一番下には何か特別なことがありますか?お金があったりしますか?いえいえ、引き出しの下は、ドイツではよくないイメージです。こちらの慣用句は次のようにイメージしてみましょう。
あなたがスーパーに買い物に行ったとします。棚には、商品が一杯あります。目の前見えるものはブランド物で、もうちょっと安い商品はその下にあって、一番安い、質が低い商品は見えにくい一番下にあります。
目線から外れる位置のものは、普通に買われなくて、ほかの人が欲しがっているわけではありません。例えば、奥さんのために買い物をして、店の棚の引き出しの下にあるものを買ったらどうなるでしょう?
ドイツでもし買おうものなら、奥さんはその買い物をみて「なんでそれを買ったの?あまりよくないものが多いでよ!」と言われるかもしれません。「unterste Schublade」はレベルが低い人たちのためのもので、
「無粋な、低次元、秩序が乱れている」と言いたいときに使えます。
してはいけないことをしたり、悪ふざけなことをしたりしたときによく使えます。
こちらの例文を見てみましょう:
A: Ich habe gestern mit meinem Lehrer gesprochen. Er war sauer auf mich.
(昨日、先生と相談しました。先生が私に怒っていたみたいですよ。)
B: Oh, wieso denn das? (あら、どうしてですか)
A: Ein Schüler hat ihm erzählt, dass ich schlecht über den Lehrer gesprochen habe.
(ある学生が、「私が先生についての悪口を言っていた」と先生に嘘ついたみたいです。)
B: Das ist wirklich unterste Schublade! Wieso macht man sowas?
(最下の引出しだな!なんでこのようなだめなことをするのだろう?)
こちらの会話の中には、Aさんは他の学生にいじわるをされた点。
それについて、Bさんは、人間として、してはいけないことだと考え、
「ありえない!ひどい!低次元」と言いたくて、「Das ist unterste Schublade」を使っています。
何か、人間的にはありえない、ひどいことがされたら、こちらのフレーズが使用できます。
使う機会がないといいですが、スラングということでドイツ映画やドラムに出てくることが多いですので、覚えておきましょう。