みんなさん、お元気ですか?Hier ist Julia von Ecom.ドイツ語の面白い言い方、フレーズ紹介のコーナーです。
今回は、ドイツの育ちに対する慣用句です。
紹介するのは、「eine gute/schlechte Kinderstube haben」です。
直訳:よい/悪い 子供部屋
翻訳:育ち(マナー)がよい/悪い
「die Kinderstube」は「子供部屋」で、それに「gut」(よい)や「schlecht」(悪い)の形容詞がついています。
では、「よい/悪い 子供部屋」とは、それぞれどんな意味でしょうか?子供部屋の環境がよくないことですか?何か子供に対するメタファーでしょうか?
ドイツでは、子供部屋、子供の時の環境は即、その子供の育ちに影響すると考えます。そのため、育ちがよい子は、よい子供部屋の環境があり。育ち(マナー)が悪い子供は、悪い子供部屋環境があったと考えから来ています。
ですので、今回のフレーズ「よい子供部屋・悪い子供部屋」とは、大人のマナーに対しての言い方になります。「gute Kinderstube」(よい子供部屋)も、少しは使う機会はありますが、ほとんどが否定的な「schlechte Kinderstube」(悪い子供部屋)が会話で使われます。
eine gute/schlechte Kinderstubeは「haben」(もっている)や「erfahren」(経験する)の過去形で使用されています。
このフレーズの実際の例を見てみましょう:
A: Ich bin mit meinem Opa heute Straßenbahn gefahren, da kein Sitzplatz frei war, habe ich eine jungen Mann angesprochen. Aber hat meinen Vater nicht sitzen lassen.
(今日おじいちゃんと一緒にトラムを乗った時に、席が空いていないため、席を空けてくれるか、若者の男性を聞きました。 ですが、席を空けてくれませんでした。)
B: Vielleicht hatte er heute keine gute Laune.
(まー、気分が悪かったのかもしれませんね。)
A: Oder vielleicht einfach nur eine schlechte Kinderstube. So etwas geht gar nicht!
(あるいは、子供部屋が悪かったかもです。 それはよくないですよね。)
A先生は、その若者にたいして、きちんと教育を受けていなくて、マナーが悪かったと意見があるので、「schlechte Kinderstube」の言い方を使いました。
いつでも「マナー(育ち)がよい」「マナー(育ち)が悪い」の代わりに「schlechte Kinderstube」「gute Kinderstube」が使えます。ルーズないい方ではないですが、使うときには失礼にならないように気を付けてくださいね。