フランス語の名文、諺『植込み学校に行く』

Ecom講師 Olfa皆さん、こんにちは。EcomのOlfaです!

日本では9月から新学期ですね!(もう10月になってしまいましたが(笑))

フランスの新学期も9月3日なので、今回は特別に学校で使う言葉を紹介したいと思います。

皆さんは「学校をサボる」という意味で、フランスの若者によく使われている言葉をご存知でしょうか。

 

第25回

Faire l’ école buissonnière
(植込み学校に行く)

ecole

皆さん、意味は分かりますか?
直訳すると、とっても変なフレーズになってしまいます。「植込み学校に行く」、いかがですか?

これは「学校をサボる」という意味です。日本語の「サボる」と言う言葉はフランス語の”Sabotage”が由来だそうです。ですが、実はこの言葉、教育とは全く何の関係もありません(笑)もちろん、学校では全く使いません。
フランス語の”Saboter”の意味は「破壊活動を行う」「機械を破壊する」「わざと劣化させてもう使えないようにしてしまう」ことです。なので、学校をサボることに対して使うにはちょっと強すぎますね(笑)
フランス人の若者はレッスンをサボることを話している時、Faire l’ école buissonnièreまたはSécher les coursと言う言葉を使います 。

 

ところで、何故このような表現が使われているのでしょうか?「植え込み学校をする」というとおかしく聞こえますよね?
まず、école buissonnièreについて説明します。色んな由来があるようですが、この言葉は15世紀から使えわれているようです。フランスでは昔から、路傍には植え込みがあったそうです。それはもちろん、道の線を綺麗に分かりやすくさせるためでした。ですが、やっぱりその道端にあった茂みは悪用されることも度々ありました。植え込みに隠れて、その間に渡ろうとした箱馬車を襲い掛かろうとした輩が沢山いたようです。
その内、そういった人たちだけでなく、学校へ行きたくなかった生徒たちも植え込みを使うようになりました。皆で学校へ行く途中、何人かは茂みに隠れてサボろうとしたんですね。この子どもたちは「学校へ行かずに、茂みに行ってしまった」ので「植え込み学校に行く」という言葉が生まれました。
その子供たちは学校に向っていた生徒さんの行列から消えていても、お母さんにばれてしまうので家には戻れないですね。なので、普通に一日中散歩をしていました(笑)

また、他の一説では17世紀ごろ、教室の中で植物が生えそうなほど誰も通わない教室のことを示すようになってこの表現が生まれたとも言われています。どちらも有り得そうですね^^(笑)

 

みなさんの子供時代はどうでしたでしょうか?私の通っていた学校はパリ都内であまり緑が豊かではなかったので、サボる人達は映画館へ行っていましたね(笑)

 

来週も学校で使える諺を紹介するので、楽しみにしておいてくださいね!

 

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