今日はイスラム教最大の祭り「大イード」です!

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こんにちは!Ecomアラビア語のOlfaです。皆さん、10月4日は何の日か分りますか?

ご存知のように、アラブ人は月の動きを利用した暦に従っています。なので、今の世界で普通使われている西暦とは少しずれています。そのため祭典等の日付も、毎年変わって行きます!それは以前お話しした、アラブ人が行う断食「ラマダン」も同じですね。

今日はラマダンに関係した、イスラムのお祝いを紹介します。今回のお祝いは「عيد الكبيرイード=アル=ケビール」または「عيد الأضحىイード・アル=アドハー」と呼ばれています。イード=アル=ケビールはアラビア語で「大きい祭り」という意味です。なので、以前お話しした「عيد الصغيرイード・アル=フィトル」(小さい祭)の次にあるものですね!
「عيد الصغيرイード・アル=フィトル」は、ラマダンの直後ですね。ラマダンが終わった翌日に、ラマダン明けを祝う祭典が「عيد الصغيرイード・アル=フィトル」または「عيد الفطر‎イード・アル=フィトル 」です。「عيد الأضحىイード・アル=アドハー」は、イスラム暦(ヒジュラ暦)の12月10日から4日間あります!

ちなみに「イード」はアラビア語で「お祭り、お祝い」という意味です。例えば「عيد ميلادイード・ミーレド」はアラビア語で「お誕生日」の言い方になります。

 

Alphonse-Etienne Dinet

 

こちらは”Etienne Dinet”というフランスの画家が描いた、イード時期のアラブ(アルジェリア)の子供ですね。服装も、とても可愛いですね。

Alphonse-Etienne Dinetは私がとても好きなアーティストの一人なので、少し紹介させてください。彼は1861年にパリ生まれた画家です。パリのÉcole nationale supérieure des Beaux-Arts de Paris(国立高等美術学校)に通うと、とても優れた学生でしたのでアルジェリアへ行くための奨学金を与えられました。彼はそのため、アルジェリアで絵を描きにいきました。
彼はその時アルジェリアやアルジェリア人に大変感動して、フランスから南アルジェリアに移住しました。以前お話した「アラブ世界のベルベル族」に特に感動したようで、ベルベル人の地域に住もうとしました。彼の絵には、ほとんど全てベルベル人が描かれています!

 

 

こちらは「イード祭に向っている女の子達」という絵です。皆さんも是非、Dinetの作品に描かれたアルジェリアの風景を見てくださいね。

 

Alphonse-Etienne Dinet

 

ところで、この絵をちゃんと見てみると、女の子の手の繋ぎ方がちょっとおかしいと思いませんか?実は、イードなどのお祝いの日には、自分の手足や髪に、「ヘーナ」という髪染めを塗ります!これは植物で作られていて、自然に肌や髪を染めることができます。よく見ると、手の平や指が肌色よりオレンジっぽくなっていますよね?それはヘーナの色です!ちなみにヘーナには他にも黒、緑、赤、ブラウンなどの色があります。

真ん中の子の手についたヘーナはまだ乾いていないので、こんな風に手を繋いで歩いているんですね^^

 

ブラウンヘーナで描かれた模様。

 

عيد الأضحىイード・アル=アドハーの時は、必ずお肉を食べる習慣があります。現在はほとんどの人が毎日お肉を食べられますが、昔はそうではなかったです。なので、せめて一年に一回皆でお肉をたっぷり食べよう!というのが「イード・アル=アドハー」の基本です。
イスラム家庭はどこでも皆、羊を一匹買ってイードの日に皆とシェアーして食べます。ただ、もちろん金銭的に買えない人々がいますね。そのため、皆が自分の羊を3つに分けることが必要とされています。
まず1つは、貧しい人達に寄付をするべきです。次の1つは隣人や友達などをどんどん家に誘って、料理をしてあげます。そして残りの1つが、自分の家族用になります。
確かに、いくら人数の多い家族だとしても丸一匹の羊は大きすぎますからね。こうやってお肉を配り合うことで、皆が確実に食べられるようになります。また、イードの日が過ぎた後も、何回も友達や家族の家に「うちに羊の肉を食べに来ない?」と誘われます。
このようにお祝い期間が長いので「大きい祭」(عيد الكبيرイード=アル=ケビール)と言われているのかな?^^

コメント大歓迎です!また次の記事もよろしくお願いします。
マアー・セレーマ!またね~

 

アラブ女の子にオレンジ色のヘーナで描かれた模様。

 

 

 

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