Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。だんだんと、蒸し暑さもなくなってきましたね。
ペルミ人は珍しく半袖が着られるこの時期の一瞬一瞬を貴重に感じています。夏と言えばどこの国の人も国内旅行を楽しみますが、日本で京都に行くような感覚でロシア人はサンクトペテルブルグに行きます。そこで今回は、サンクトの3つの特徴についてお話したいと思います。ライバル?であるモスクワと比べて、どう違うのでしょうか?
その1:エリートで礼儀正しい
ロシアの歴史ファンの皆様はご存じ、サンクトペテルブルグはロシア革命以前のロシアの首都です。ピョートル大帝というロシアを代表する力強いリーダーが建てた街がサンクトです。そのためロシア帝国時代の王族や主な貴族はサンクトペテルブルグに住んでおり、その宮殿や美しい建物は今でも街を飾っています。
また、残ったのは建物だけではありません。サンクトの人は礼儀が正しく、落ち着いていて、品が良いとのこと。女性一人で地図片手に地下鉄の階段を上ろうとすると、近くの男性がひょいっと荷物を持ち上げて、階段の上まで運んでくれるという話も聞いたことがあります。また、言葉に訛りがなく美しいロシア語を話すことで有名です。
その2:おしゃれ
エリートというだけあって、サンクトの人は確かにおしゃれです。モスクワがシンプルでシックなスタイルだとしたら、サンクトはスタイリッシュで時にリッチな感じでしょうか。
世界のブランド店が並んでいるだけではなく、ロシアで成功したデザイナーが住んでいたり、個人営業の靴、帽子、食器などのお店も多くあったりして有名な街です。当然ショップだけではなく、おしゃれな川沿いのカフェや美味しいレストランも魅力的ですね。
ちなみにロシア人のイメージの中で、サンクト人は少しお金持ちというイメージがあります。ただ、プライドもあってか本当はそこまで裕福でない人もブランド品を買ったりするそうです。これも土地柄でしょうか?
その3:街並みがヨーロッパ
ピョートル一世がサンクトを建てた時、彼は頭がおかしいのではないかと思われるくらいのヨーロッパオタクでした。そして、ヨーロッパにある全てを、すぐに、一つの場所に揃えるまで心が落ち着きませんでした。そうして出来上がったのが、サンクトペテルブルグなのです!
そのためこの街には、ヨーロッパ中の、国も時代もバラバラなつくりの家が並んでいます。ピョートル大帝の時代はオランダが大変栄えていたのですが、彼は様々な国へ海外留学をして当時は野蛮国とされていたロシアをヨーロッパに追いつかせようとしました。そして大好きなヨーロッパの景色をそのまま持って帰ってきたため、今もサンクトにはオランダ風の建物やドイツ風の建物、またイギリス風の建物などがバラバラに並んでいます。
残念ながらそのほとんどは第ニ次世界大戦で壊されてしまいましたが、今は修復され、サンクト人や観光客の目の保養となっています。
サンクトの特徴は以上になります。皆様、いかがでしたか?簡単に表現するなら、京都に住む人の性格が一番似ているのかもしれません。(もちろん、人によって違いはありますが)
私はサンクトを数回訪れたことがありますが、小さい頃だったり仕事の用事だったりしたため、あまり記憶がありません。ただ、ある友人から「サンクトで読むドストエフスキーは素晴らしい!(主人公と同じ道を歩けるから))と聞いたので、来年あたりチャレンジしたいと思っています。
皆様も美術や歴史、文学や建築にご興味をお持ちなら、是非サンクトペテルブルクへ行ってみることをおすすめします。