Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。日本で夏と言えば何ですか?海、花火、お祭り、キャンプ、スイカなど様々だと思いますが、ロシア人の中で夏と言えば「ダーチャ」なのです。そろそろロシアでは「ダーチャ開き」なので、今日から3回ダーチャについて特集します!
ダーチャ(дача)は日本語に訳すと「別荘」ですが、日本語のイメージほど豪華なものではありません。たいていの場合は、都会から離れた場所にちょっとした庭と小さな木造の家があるような感覚です。
(日本で言うと、車を持っているのと同じくらいの感覚でダーチャを持っています。)
ところで、どうしてこのような習慣ができたのでしょう?実は、ソ連時代にはモスクワのような大都市に個人住宅が建てられない法律がありました。そのため全員、大きなアパートやマンションのような家に住んでいました。したがって、少し余裕が持てるプライベートな場所が欲しかったんですね。
また戦争が多かった時代は、食べ物に困らないために畑を耕す必要もありました。そこで、国からある程度の土地が与えられ、皆そこに自分で家を建てました。だからダーチャの多くは、木造の可愛いお家です。たいていの人のダーチャは、自分が住んでいる町から車で30分~4時間ほど離れた場所にあります。2つ目の家といったところでしょうか。
ロシアは夏が短い分、1年の中で緑に触れる機会が少ないです。だから、ここぞという時はたとえ少し不便でも、自然に囲まれて暮らしたいのでしょうね。いつも都会で忙しく動き回っているロシア人たちは、5月の頭あたりからダーチャで芋を植えて掃除をしたくて、うずうずしてくるワケです。
そしてダーチャに行き始めると、毎週末に都会を離れてせっせと庭仕事をするようになります。
そのため、夏の週末の都会はびっくりするほど空っぽです。みんな金曜の夜になると車でダーチャへ向かうので、ペルミはそこまでではないですが、モスクワなどは渋滞地獄です。10時間の渋滞も珍しくないのだから驚きです。ロシア人は、そこまでしてでもダーチャへ行きたいのですね。
私も自然は大好きですが、仕事で疲れているのにまた大変な庭仕事をしに、しかも数時間車に乗るなんて…(笑)
ただ、子どもに食べ物のありがたみを教えたり、自分で作った作物を家族みんなで楽しく食べたりするのはとても楽しいし、大切なことだと思います。
また、ロシアでは法律上1年間に4週間の休みを取れるので、それを自然の中で過ごす人も多いです。ダーチャで畑仕事以外に何をしているかというと、冬に備えて野菜やキノコの漬物や、ジャムを作ります。
私の友人のほとんどが、小さい時の一番懐かしい思い出はお祖母ちゃんやお母さんがダーチャでジャムを作っている所を見たり、それを少しもらって友達と食べたり、お手伝いをすることだと教えてくれました。ダーチャはロシア人にとって本当に大切な、心休める場所なんじゃないかなと思います。
ちなみに私も、友人のダーチャに数回招待されたことがあります。お腹いっぱいご馳走になっただけでなく、野菜や果物といったお土産もたっぷりといただいて帰りました。あなたももし機会があれば、ロシア人の癒しスポットであるダーチャに行ってみてくださいね。
4 thoughts on “ロシア人が休みを過ごす別荘「ダーチャ」(前編)”
ダーチャいいな
自然はいいねー
虫がいなけりゃ最高かな!:)
ブログ楽しみにしてます m(_ _)m
まさみさん、コメントありがとうございます。ロシアの大自然はなかなか良いですよ!虫ちゃんたちはしょうがないってことで!
1992年、ブラゴベシチェンスクの友人のお宅に家族で世話になりました。そのとき、ダーチャーへ連れていただいたけど、約1、000坪(テニスコート4から5面ぐらい)の広さは、家庭菜園の域を超えているなと思いました。シビリーはすべてのスケールがけた外れに大きかったです。別荘は父親の手作りで寝泊まりはきついかなと思えました。玉ねぎを収穫しましたが、わがやの1/3ぐらいの大きさでした。ラズベリーが周囲にたくさん植えられていました。ジャムづくりのためでしょう。そのほか、キノコ狩りにもよく出かけました。食糧難の大変な時期で、毎朝のパンもなかなか手に入らないという時期でしたから。デパートの食糧売り場は商品ゼロ!かろうじてバザールで入手していました。物々交換も盛んにおこなわれていました。モスコーの方面とはかなり様子が違っていたのでしょうね。
コメントありがとうございます。
ダーチャの広さは本当にびっくりしますよね。今はスーパーに行けばなんでも売っていますが、それでもほとんどのロシア人はダーチャで野菜を一生懸命育てています。
自分たちでつくったほうがおいしいのでしょうね。