こんにちは、Ecomのユリアです。今日は先週お話したドイツのテーブルマナーの続きを紹介します。前回は食事の注文についてでしたが、今回はお会計についてです!
その4:チップはどのくらいあげればいい?
日本でチップの習慣があまりないため、海外でチップを払うことは知っていても、どのくらいあげるのかわからない方が多いと思います。ドイツではレストラン・タクシー・美容院などの「サービスをする仕事」に対してチップを払う文化があります。一般的には値段の10%をチップとすれば良いですが、アメリカみたいに少なくしたり、あげなかったりしても大丈夫です。ただドイツでチップをあげない、あげたとしても少ない場合には「サービスが悪かった」ことを表してしまいます。なので、きちんとしたサービスを受けたと感じたら、ちゃんと10%以上払った方が良いでしょう。
逆に10%以上のチップをあげると、「サービスは良かった」と表現することができます。
一番覚えやすいルールは、値段を切り上げることです。例えば喫茶店で飲み物が5,50ユーロだった場合は6ユーロ、13,50ユーロだったら15ユーロを支払うといった感じです。こういう風にチップ代を加える場合、お釣りがあまり出ないようにしてくださいね。例えば13,50ユーロの10%は1,35ユーロなので正確には14,85ユーロですが、そこは15ユーロ払いましょう。
逆に、例えば53ユーロの場合はチップを加えて55ユーロだけでも大丈夫です。60ユーロはちょっと多いですからね。
ところで、どうやってウェイターに「5ユーロはチップですよ」と伝えるのでしょうか?
例えば53ユーロの場合、55ユーロを払って「Der Rest ist für Sie」(残りはあなたのため)と言います。または60ユーロをあげて、「55 Bitte」(55ユーロでお願いします)と言うのもOKです。あとは、クレジットカードを使って「55 Bitte」と言っても大丈夫です。他には、お会計の53ユーロをクレジットカードで払ってウェイターには現金でチップを払う、という方法もありますよ~。チップの払い方はちょっとレベルが高いですが、質問があればぜひ聞いてくださいね
ちなみに、セルフサービスや軽食堂などでウェイターがいない場合はチップをあげませんよ。
その5:年功序列では払わない?
両親と食べに行ったら、両親が自分の分も払ってくれます。でも年上の先輩・仲間・先生と一緒にレストランへ行っても、彼らが皆の分を払うことはめったにありません。ドイツでは年功序列の考え方があまりないからです。
たまに先輩が払ってあげる場合もありますが、その時は食べに行く前に「Das geht auf mich」(今日は私が払いますよ)と言います。このように言われてない場合は、「先輩が払ってくれるかも…?」期待しないでくださいね(笑)
もし会計の時に先輩が全額払っていても、それはただまとめて払っただけです。なので「Wie viel schulde ich Ihnen?」(私の分はいくらでしたか?)と聞いてください。
いかがでしたか?ドイツのレストランに行く際、またドイツ人と食事をする際にはぜひ参考にしてみてください:)