こんにちは、Ecomのオルファです。今日はまた、アラブの名文を紹介していきます。今回のフレーズは、アラブ世界で特によく使われています。とっても重要な言葉なので、皆さんぜひ覚えてくださいね。それではいきますよ~。
第10回
باب النجّار مخلع
ベーブ・アーナッジャール・モクラグ
(大工のドアが壊れている)
◆単語
باب(ベーブ)=ドア、扉
النجّار(アーナッジャール)=大工
مخلع(モクラグ)=壊れている
皆さん、これはどういう意味でしょう?大工なのに、自分のドアが壊れている?実はこのフレーズには、複数の意味があります。
その1:自分の短所を無視し、相手の短所だけを見る人
その2:いつでも出来る(直せる)ことをずっとしない人
その3:相手のための行動はするが、自分のための行動はしない人
場合によって、この3つの意味のどれかになりますが、ほとんどは3番目の意味で使われています。1番目や2番目はもちろん、ネガティブな意味ですよね。それに比べて、3番目はちょっとポジティブそうに見えますが、実は違います。
自分が大工なのに、自分のドアを直そうとしない人。でもそれは何故?一番ドアの綺麗な人は、大工じゃないんですか?と、アラブ人は考えます。
皆さんはこういった状況がわかりますか?自分が出来るからこそ相手にはしてあげるけど、それを自分にはしない、という人を見たことがありますか?
アラブ世界ではこの名文がよく使われます。
相手の短所を批判するだけの人、自分の出来ることを相手にしてあげるけど、自分はいつでも出来るから全然やらない人…。アラブ人には想像しやすいので、とても頻繁に使われていますね。アラブにはそういう人が多いのかな?(汗)
皆さんも機会があったら、ぜひ使ってみてくださいね。