こんにちは、EcomのOlfaです!今まで何度か「ベルベル族」の言語や文化を詳しく紹介してきましたが、それも今日で最終回です>_<
今日は、アラブ世界の国とベルベル人の関係についてお話します^^
では早速いきましょう!
ベルベル人が一番多くいる国は、المغربモロッコです。約1,200万人いるので、モロッコの人口の40%くらいですね。
モロッコのベルベル人は自分のことを「モロッコ人です」とは言わずに、最初から「ベルベル人です」と言います。またモロッコでは、ベルベル語しか話せないベルベル人もいます。アラブにいるベルベル人を全体的に見ると、それは非常に珍しいですね。
半分近くの人口がいることもあって、モロッコは一番ベルベル人の言語や文化などの特徴を認めている国だと思われています。
次にベルベル人が多いは、الجزائرアルジェリアです。ベルベル人は約750万人住んでいて、アルジェリア全体の20%を占めています。ちなみにフランスの有名なサッカー選手のZinedine Zidane(ジネディーヌ・ジダン)も、アルジェリア移民のベルベル人です。
アルジェリアのベルベル人は「私はアラブ人だけどベルベル人です」「アルジェリア人だしベルベル人です」という風に、2つのアイデンティティーを意識して主張する人が多いです。
他にもMaliマリに約80万人位、Sénégalニジェールに約75万人、موريتانياモーリタニアには約70万人のベルベル人が住んでいるようです。
またليبياリビア、مصرエジプト、تونسチュニジアなどの国にもいます。ただ、これらの国のベルベル人のほとんどは、アラブのアイデンティティーがメインです。「私はチュニジア人だけど、元々はベルベル人に由来しています」「私はベルベル系のアラブ人です」といった自己紹介を聞いたりしますね。
この違いを日常的な例で説明すると、モロッコのアラブ人とモロッコのベルベル人が結婚する場合は、お互いの家族に「でも、言葉が通じないのよ!」と言われる可能性があります。
でもチュニジアではこの場合、お互いがチュニジア語(アラビア語)を使うことができます。さらに「ベルベル系チュニジア人」がベルベル語を話せることは、逆に「え、ベルベル語が話せるの?すごいね!珍しい!」となりそうです。
この例ではチュニジア人の方が良さそうに聞こえますが、実際モロッコの方が自分の民族の多様性を守っているという意味ではスゴイですね^^
実際、私はチュニジアにいてもベルベル語で書かれている書類や看板を、一回も見たことがないです。それは少し残念ですね。
ちなみに、こちらはベルベル語のキーボードになります!興味のある方は、ぜひ使ってみてくださいね。
4回に渡り、日本ではあまり知られていないベルベルの文化を少しだけ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
是非感想を教えて下さいね^^
One thought on “アラブの国に住むベルベル人の不思議なアイデンティティ”
モロッコ人と接すると、ご両親のどちらかがベルベル人の人が多い気がします。銀細工の話をするととても喜びます。