こんにちは、Ecomのユリアです。今日は、日本のここが少しびっくりだと感じる習慣を紹介するコーナー「ここがびっくり日本の習慣」の14回目です。
先週は日本の大学について話したので、今週は大学に入るまでにびっくりすることについてお話します。それは…日本の塾です。塾は外国人にとって、とてもびっくりすることです。その理由の1つは、塾というシステムへの考え方が異なっているからです。海外で塾は、学校にちゃんと行けない人、勉強ができない人が行く所だと思われています。だから海外では、塾に通っている人は頭があまり良くないというイメージがあります。
そのため、日本人の頭が良いイメージと塾によく通うというイメージがつながらないのです。
では、具体的に日本の塾のどのような所を見て、外国人はびっくりするのでしょうか?
★普通の学校よりも、塾での勉強の方が大事にされていることです。塾に通っていれば学校の授業を受けなくてもいい、寝ていてもいい、という考え方にはびっくりしてしまいます。ドイツでは学校の授業をきちんと聞いていたら、勉強の必要がなくなります。日本では反対の考え方なので、驚きます。
★塾に通う人が多いことです。小学校に入学する前から通う人もいますね。中学生までは通っていない人もいますが、高校生になると大学受験をする人のほとんどは塾に通っています。
★塾に通っている時間が長いです。海外の塾は、ある科目だけにフォーカスして通うことが普通です。例えば苦手な数学のためだけに、週に2時間くらいだけ塾に行く人もいます。日本ではほぼ毎日塾に通って、夜の22時、23時まで家に帰らない学生もいますよね。休むことが少なくて、大変そうに見えます。
★塾の値段が高いです。もちろん海外でも、良い塾はとても高くなっています。ただ、例えば週1回必要な時だけに通うこともできるので、そこまで高くはなりません。
日本で働いている先生たちからも、「塾に通っているから、学校のレッスンは別に厳しくしないで大丈夫」と思われているという声を聞きました。あと高校などでは、本当に学校へ行かなくてよい時もあるそうですね。
以前の「ここびっくり」にも書きましたが、日本の就職システムはドイツとは大きく異なります。そのため、頑張って良い大学に入ることが大事なので、学生の時に勉強をたくさんした方が良いという考え方が自然です。
その視点からすると逆に、ドイツの子供は勉強時間が足りないかなと思います。「なんとなくできたらいいだろう」という感じに思われているからですね。だからドイツの子供も、もうちょっと勉強で頑張った方が良いと思います。
日本とドイツの教育制度は異なっているので、ドイツでは日本みたいな塾が必要とされていません。ただ日本の場合は一流大学に入ると良い仕事が見つかりやすくなるので、そう考えると塾の普及率が高いのもよくわかります。
8 thoughts on “ここがびっくり日本の習慣「なんで頭が良いのに、塾へ通うの?」”
いつも楽しく拝見しております。私の息子も塾に通っております。学校の成績も悪くなく、学力的には優秀な方だと思いますが、それでも塾に通っています。何故かと言いますと受験に万全を期す為です。
日本の学校は授業を教える所ですが、同時に社会教育、集団教育も行います。生徒はただ勉強だけをすれば良い訳ではなく、部活動、委員会活動等の授業外活動もします。
かつてはこれらの活動が内申点という特別な評価で受験の際に参考にされ、成績のパッとしない生徒でも入学に有利に働いていたのですが、2002年から成績の評価方式が相対評価から絶対評価になった頃から、内心点が評価されなくなり、総合点でより高い成績で無いと志望校に通らないようになったのです。
日本の高校、大学は全て合格ラインが偏差値で細分化されて公表されている為、志望校の偏差値プラス3~5程度の余裕が無ければ安全圏内とは言えません。偏差値でプラス5というのは相当の努力をしないと無理なので、一見頭の良い子でも塾には行きます。
そうしないとたまたま受験当日に相性の悪い問題が出たり、本人の調子が悪かったりするとランクを落とした学校に行く事になるからです。逆に上手くすればワンランク上の学校に行ける事もあります。
また一部の私立を除いて一般の公立学校では、高度な受験テクニックは教えてくれません。塾はそれなりに高いお金を取るだけあって子供一人一人に特化した勉強方を授けてくれますし、受験対策も公立学校より進んでいます。実際、塾の教え方は面白いので、熱で学校を休んだ息子が塾だけは無理をしてまで行ったりしています。
教師に暴力をふるって新聞に載る生徒はたまに居ますが、塾の講師に暴力をふるって新聞に載る生徒というのは見た事も聞いた事もありません。塾の先生は生徒に嫌われては仕事にならないのでしょう。やはり子供あしらいが上手な方が多いと思います。
本当に塾にも行かず自分一人だけの力で受験に勝ち抜くのは中々難しいので、多くの親はさほど豊かでなくてもわが子の為にと塾の費用を捻出するのです。
日本の子供の学力が世界屈指であるのはこのように学校+塾という二重の教育構造が影響していると思います。
>http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3940.html
ドイツでは昔から10歳になると大学に行くならギムナジウム、事務、専門職に進むなら実科学校、職人になるには基幹学校と大きく進学コースが分かれるそうですが「ドイツは苦悩する 川口マーン 恵美 (著)」という本に、ドイツでも皆が大学に進みたがり、基幹学校が落ちこぼれの巣窟になり、マイスター制度が事実上崩壊しているとありましたが、これは本当の事なのでしょうか?
>http://www.excite.co.jp/News/bit/E1352953946186.html
上記の学力ランキングでもドイツは日本よりかなり下の順位になっています。ドイツの場合、東西格差や移民格差等難しい状況もあると思いますが、子供の頭が良かろうが悪かろうが、今後、塾が必要とされるようになるかもしれませんね。
昔子供今オヤジさん、
個人的の経験をシェアしてくださって、ありがとうございます!いつも詳しく説明をしてくださって、感謝します!
昔子供今オヤジさんの御息子さんは勉強だけのためではなく、受験に万全を期す為に塾にかよっているのは
とてもいい説明だと思います。
ドイツ人は「塾」を聞くと、頭が悪い人しか通わないイメージをもっています。ですが、日本では(そのためもアルとかかわらず(
社会の勉強するためもはいっていますね。
ドイツの件ですが、 ドイツの地方によって異なっています。昔と比べたら、Gymnasiumに進学する人が増えていえると思いますが、
日本ほど大学に進学しようとするひとは多くないです。
最初にMittelschuleにはいっても、12歳、あるいは16歳になってから、Gymnasiumに転校できるシステェムもあるし、
逆にもともとGymnasiumに進学した学生はMittelschuleに転校することも可能です。
Mittelschuleの後には、Ausbildung(会社に通いながら専門学校に入ってで、3年間の仕事教育)のシステェムがありますが、
日本の場合にはこのような仕事には大学を卒業する必要があります。 ドイツでは大学の卒業してからの仕事と、Ausbildungの仕事の分別がありますため、Gymnasiumにかよわなくても、仕事があります。そのためGymnasiumにいかなくても、ドイツでは問題がありません。
私が子供の頃も塾はありましたが、塾の先生は面白い人が多いので、学校より楽しいという友達がたくさんいました。
私は高校受験の前に通っただけですが、学校はへんな先生ばかりで、中には暴力をふるう先生までいたので、塾の授業の方が楽しかったです。
学校と違い、自分のレベルにあったクラスを選べるのもうれしかったですね。その分、値段は高かったですが。
本当は学校の先生が、子供が勉強を好きになるような教え方をしてくれれば一番いいのですが、受験戦争やイジメ、非行など大変な問題がありすぎて、授業だけに集中するわけには行かないみたいです。
ユリアさんみたいなユーモアがあって楽しい先生が学校にたくさんいたら、塾に行く必要もなくなるかもしれませんね。
Yokusiaさん、いつものコメントありがとうございます!
塾の先生は、若いし、学校の先生みたいの負担がそこまで大変じゃないので、面白く授業ができるかもしれないですね!
ドイツでも、先生になる理由は、安心な仕事あるからだけで、別に子供好き沸けではなく、先生になる人が多いです。そのため、教えることがあまりできない先生が生まれてしまいますね。
Yokusiaさんもユーモアがありますので、冗談してもいいとおもってしまって、ちょっと馬鹿な話をしてもいいと思いました。 本当の学校の先生の場合、どうになるか良く分かりませんけど 笑
vielen Dank für die gute Blog wieder.
Ich denke, dass deutsche Schulen viel besser als Japanische Schulen sind. Vieleicht deutsche Schulen haben viele gute und schöne Lehrerinnen wie Julia-san. Deswegen deutsche Schüler brauchen nicht Zyuku zu gehen. — Wenn ich in Deutchland geboren war, wäre ich gerne zu einer so guter Schule gekommen.
viele Grüße,
Koala
Lieber Herr Koala,
vielen Dank für Ihre Antwort!
Es gibt sowohl in Japan als auch in Deutschland sehr gute Schulen, aber manchmal auch leider nicht so gute. Aber in einer deutschen Schule ist es sehr lustig!
Die Lehrer sind ein bisschen älter, aber es gibt viele schöne Schülerinnen 😉
Ich möchte mit der Schülerinnen befreundet zu machen, weil ich auch 15 jahlen alt bin.^^;
Hahaha, ja, dann ist das kein Problem.