ドイツの名文、諺『盲人の間では…』

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは、EcomのJuliaです。
学校や仕事で、誰かに対して「別に能力はないのに、どうして周りの人は彼を尊敬しているの?」と驚いたことはありませんか?自分が嫉妬していて受け入れたくないだけかもしれませんが、他の理由もありえます。例えば、周りの人がもっと能力の無い人ばかりなのかも?そんな場合は、こちらのフレーズを使いましょう。

 

第50回
Unter Blinden ist der Einäugige König.
(盲人の間では、片目の人は王者になる)

ドイツの名文、諺 Unter Blinden ist der Einäugige König. (盲人の間では、片目の人は王者になる)

 

★意味★
「Unter Blinden ist der Einäugige König.」は、シンボル的な説明です。「der Blinde」(盲人)は全く目が見えません。「der Einäugige」(1つの目)もちょっとしか見えませんが彼らを手伝えるし、彼らにできないことも少しならできます。そのため「王者」みたいに思われて、大変な評価をされます。そのため「der Einäugige」(1つの目)は自分が特別な能力を持っている人だと思うようになってしまいます。
ですが、実はder Einäugige(1つの目の人)よりder Zweiäugige(2つの目の人)の方がよく見ることができますよね。しかし、目が見えない人にはEinäugigeとZweiäugigeの違いが分かりません。なぜなら、元々その2人を見分ける能力がないからですね。医学的に1つの目だと2つの目より視力が下がるとは決められていないですが、イメージとして使っています。日本だと「鳥なき里の蝙蝠」という、似た意味の諺があるそうですね。
少し知識を持っている人は全く知識持っていない人よりは物事を知っているので、リーダーのように思われます。ですが、それ以上の能力を持っている人が彼らを見ると、どうして評価されているか理解ができません。
例えばドイツに行きたい人が、旅行で3日間ドイツに行ったことがある人に、色々と質問をします。ですが、10年以上ドイツに住んでいる人からすると、3日間旅行しただけの人は全然詳しくないですよね。そういう時に「Unter Blinden ist der Einäugige König.」と言います。

私も初めて日本旅行をした後、自分が日本のベテランだと思いました。でも3年間住んでから考えると、あの頃の私はこの諺通りの「片目」でした…。思い出すと恥ずかしいですね(笑)

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