こんにちは、Ecomのユリアです。
今日の面白いドイツ語は「der Spezialist」です。見ればすぐわかるように、「専門家」という意味の言葉です。意味は問題なく通じますよね?でも、どうして「der Spezialist」はドイツ語の「面白い言葉」に入っているのでしょうか?
その理由は、ドイツ人は皮肉が好きだからです。言いたいこととは逆の言葉を使うことで、皮肉となって、本当に言いたいことを強く言えます。
例えば友達に「ちょっと手伝ってくれない?」と頼んだのに「いや、今は無理」と返信が来ます。その時は「Ah, du bist ja nett!」(あなたは優しい人だよね!)と言います。それは、友達が本当に優しかった訳ではなく、その断り方が冷たいことをアピールしていますね。ちなみに、私は日本でもこのような皮肉を時々使っていましたが、通じないことが多かったです…(笑)
そのような背景で「der Spezialist」という言葉を考えてみます。「Der Spezialist」の反対は、何も出来ない人、よく間違いをする人のことになってしまいます。自分は何でもできると思って、他の人に相談しなくて失敗する人は「Spezialist」と言われています。
でも、これは優しい言い方なので別に無礼ではありません。例えば私の弟は、私に何も相談しないで一人ですることが多い「Spezialist」です。まあ、自立のためのファースト・ステップだけどね!一人でランチを作っていると、パソコンに夢中でジャガイモを茹でていることを忘れて、鍋の水もなくなってジャガイモは焦げてしまいました。鍋も壊れてしまったので、大失敗ですね。そのようなバカすぎる失敗には「Ach, du Spezialist!」(あなたは専門家だね!)と言います。この言い方には「しょうがないな」という感じが入っています。あなたの家族にも「Spezialist」はいますか?