みなさん、こんにちは!EcomのJuliaです。今日はドイツのイースターについて書きたいと思います。ご存知のようにドイツではキリスト教が強いですが、クリスマス以外にも”Ostern”(復活祭)という行事があります。“Ostern“はイエス・キリストが復活したことを祝うお祭りです。
イースターは春先の最初の満月の後に行われるので、毎年異なった日付になります。今年の復活祭は、4月5日でした。
去年は“ Ostereier“(イースターエッグ)について話しましたが、今回は“Das Osterfeuer“(復活祭の焚き火)と“Das Osterlamm“(神の子羊)という習慣を紹介します!
ドイツ中で“Karsamstag“(聖土曜日)には、復活祭の焚き火が行われます。“Karsamstag“(聖土曜日)は“Jesus“(イエス)が復活する前夜に当たります。焚き火は「光」を表すもので、イエス・キリストが再び世界に光を照らすシンボルになります。この焚き火をできるだけ大きく作って、その上に藁でできた人形を乗せます。こちらの人形は、イエスを裏切った“Judas“(ユダ)を意味しています。
この習慣は地方の村で特に残っていて、みんなで集まってビールを飲みながら復活の焚き火を見ています。キリスト教徒が少なくなっても、この習慣はまだまだ続いています。
続いては“Das Osterlamm“(神の子羊)です。イースター当日の4月5日に、ドイツ人は何を食べているのでしょうか?復活祭の宴で食べられるのが「Das Osterlamm」(神の子羊)です。
“Das Osterlamm“には、二つの起源があると言われています。
一つ目はユダヤ教からです。キリスト教は元々ユダヤ教に基づいていますが、Das Osterlamm(神の子羊)もユダヤ教に由来する料理です。ユダヤ教徒にとって“ Das Osterlamm“は、神様にイスラエルを守ってもらうために捧げたものでした。それがキリスト教にも入っていって、やがてイースターのシンボルになりました。
二つ目は、イエス・キリストのシンボルです。“Das Osterlamm“の羊は、イスラエルの民族のために死んでしまいました。それと同じように、にイエス・キリストも人間のために磔になりました。彼は自分の死で全ての人間の罪を背負って、神様と人間を調停しました。このありがたさを思い出すために、シンボルとして小羊が食べられています。
最近の人々は可愛い小羊を食べるのをかわいそうに感じて、その代わりに小羊の形をしたケーキや、“Osterbrot“(Easter bread)という甘いパンなどを食べています。私も小羊は食べたくないので、こちらを毎年いただきます。
日本でイースターはあまりなじみがないと思いますが、ヨーロッパではクリスマスと並ぶ重要なイベントです!少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです^_^