Ecomのオルファです。前回、アラブ世界のジェスチャー7つのうち3つを紹介しました。
今回は、その続きです。
その4「ほんの少し」
アラブ世界では、親指で指の骨を指すことで物の量を示します。
逆に、手のひら全体を見せると「いっぱい」「丸々一個」といった意味になります。市場で商品(例えば香辛料など)を少しだけ買いたい時は、親指で人差し指の1つ目の指骨を指して見せてください。
その5「いいえ」
こちらは少し難しいゲスチャーなのですが、非常に大切です。このジェスチャーは「いいえ」「嫌だ」といった否定の表現です。
頭を少しだけ後ろに下げて、舌を口蓋(こうがい)に付けるだけです。
このジェスチャーには2つの種類があります。
・1つは目を少し閉じながらこの動きをするパターンです。
・もう1つは舌の動きに合わせて少し音を出すパターンです。
このジェスチャーはアラブ世界では全く失礼ではないので、された時にはビックリしないでくださいね。
その6「仲良し」
両手の人差し指を近づけるジェスチャーは「仲良し」という意味です。場合によっては「恋人」の意味にもなります。「私たちはすごく仲良しです!」と言ったり、「あなた達は恋人ですか」と聞いたりする時に使えます。
その7「何もないです」
これは「何もないです」というジェスチャーです。両手の手のひらを見せて、右手で左手の表面を拭く様な動きをします。
例えば店員さんに「この商品はまだありますか」と聞いた際に、返事でこのジェスチャーをされたら「もう売り切れました。」という意味になります。
番外編「威嚇のサイン」
最後に、注意してほしいジェスチャーを紹介します。
日本で「OK」を表すジェスチャーはアラブ世界では威嚇や脅威を意味します。人を威嚇する時や、相手と喧嘩する時に使うジェスチャーです。間違えて使うと誤解される恐れもあります。
了解を表現したい時には普通に親指を上げてくださいね!(いいね!)
いかがでしたか?アラブ地域に旅行する際、もし言葉がわからなかったら、ジェスチャーを使ってみてください!現地の人ともっと仲良くなれますよ!
「これはどういうジェスチャーで表現すればいいの?」といった疑問がありましたら気軽にコメントしてくださいね!それがあれば答えます。
補足情報:
アラビア語ではジェスチャーを意味する言葉が2つあります。
إشارة イシャラ
イシャラはアラビア語で「わからせる」という意味です。基本的にルールのあるジェスチャーのことを指します。
例えば運転の表示( اشارات المرور イシャラト・エル・ムルール)、手話 (لغة الإشارة ルガト・イシャラ)といった言葉にも使われていますね。英語でいう「サイン」のようなものですね。
حركات ハラケット
ハラケットはアラビア語で「動き」と言う意味です。ルールとは関係なく、身体を使って表現することを示しています。アラブ世界では身体を動かしてジェスチャーを沢山することは良いことだと考えられています。ハラケットの語源は「才能」や「知識」に近い意味です。「体を使う人が頭のいい人」と思われているんですね。
One thought on “覚えておきたいアラブ世界の独特なジェスチャー7つ(後編)”
こんにちは。少しという意味のシュワイヤも上のようなジェスチャーを使用するのでしょうか?