こんにちは、Ecomのユリアです。今日紹介するドイツ語の慣用句は、できればあまり使いたくないフレーズです。だけど、人生には失敗したりネガティブなこともありますよね。
第20回
Aus allen Wolken fallen
(全ての雲から落ちる)
「Die Wolke」は「雲」で「fallen」は「~から落ちる」です。なので、「aus allen Wolken fallen」は「全ての雲から落ちる」というフレーズになります。
この言い方は、ギリシャの作家のある話から来ました。その話の中で、鶏たちは空にある雲のお城で暮らしていました。しかしやがて、そのお城は本物ではなく幻像だとわかってショックを受けます。
このストーリーからもわかるように、自分を期待していたもの(=雲のお城)が実際には存在しなかったりできなかったりすることがわかると、夢がつぶれて雲のお城から落ちてしまいます。このように、びっくり・がっかりする時や失望する時に「Sie ist aus allen Wolken gefallen」と言うことができます。
☆使用例☆
「Maria ist aus allen Wolken gefallen, als sie gehört hat, dass sie dieses Jahr keinen Austausch nach Japan machen kann」
(日本への留学は今年無理だと分かって、マリアは全ての雲から落ちた。)
日本に行けると思って準備もしていたのに、実際には行けないとわかっていたら大ショックでしょう…。「Aus allen Wolken fallen」にならないためには、最初から雲のお城を建てない方が良いですね。