ドイツにいる4つの代表的な少数民族

staff02Guten Tag!お元気ですか?Hier ist Julia.最近天気がよくなりましたね。
ヨーロッパは、民族移動が昔からあるせいか、その中にあるドイツは、とても多様な国だといえます。
以前、ドイツの少数民族ソルブ人を紹介しましたが、今回、ソルブ人を含めて、ドイツを代表する4つの少数民族すべてを紹介したいと思います。
彼らは、何百年間もドイツに住んでいて、国籍的はドイツ人ですが、自分の民族の習慣を大切にしていて、ほとんどが、ドイツ語と、その民族の言葉のバイリンガルです。
ドイツを代表する4つの少数民族とは

「Dänische Minderheit」(デンマークの少数民族)
「Friesische Minderheit」(フリースの少数民族)
「Sorbische Minderheit」(ソルブの少数民族)
「Sinti und Roma」(シンティとロマ)

です。これらのドイツにいる少数民族は、ドイツ政府の保護を受けています。
そのため、彼らの使う言語(デンマーク語・北フリジア語東・フリジア語・ロマ語・高地ソルブ語・低地ソルブ語)も保護の対象です。それぞれみてみます。

① Dänische Minderheit
(デンマークの少数民族)

denmark1
Danish=デンマーク人と知っている方はイメージしやすいと思いますが、
住んでいる場所も、ドイツのデンマークに近いところ、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州に広がっています。代表的なのは、「Südschleswig」(南シュレースヴィヒ)と呼ばれる地域です。この代表的な都市は、Flensburg(フレンスブルグ)です。こちらでは、Dänische Minderheitの民族向けに、ドイツなのに、小学校から高校までのデンマーク学校があり、デンマーク語の新聞まであります。ですので、ドイツの中のlittle Denmarkみたいですね。

denmark2
デンマークの学校です

② Friesische Minderheit(フリースの少数民族)

friesland
日本では、フリーセン人、フリジア人とも言われているそうです。
住んでいるのは、ドイツの北西、オランダに近い北海沿岸部です。細かく言うと、シュレースヴィヒ・ホルシュタインの西岸と北西のニーダーザクセンです。フリースの少数民族は、さらに「Ostfriesland」(東フリース)と「Nordfriesland」(北フリース)の2つに分かれています。二つの民族のための研究場所もあって、文化と言語を守ろうとします。ドイツ本土には残っている民族は少ないですが、フリース島に住み、残っている人が沢山います。オランダに近いせいか、背が高く、がっしりした人が多いです。

③ sorbische Minderheit(ソルブの少数民族)

Sorbs
前にも紹介しましたね。ソルブの少数民族はドイツの東のエリア、ザクセン州(Obersorben)とブランデンブルグ州(Niedersorben)に住んでいます。ポーランドやチェコに近い場所のため、高地ソルブ語・低地ソルブ語はチェコ語とポーランド語と近いです。
ソルブの特徴は昔からの習慣を大事にすることで、特にソルブの歌や伝統工芸が有名です。

④ Sinti und Roma(シンティとロマ)

Sinti
シンティ、ロマはもともとジプシー(遊牧民)で定住を持たない民族でした。
シンティは14世紀から、ロマは19世紀からドイツのいろいろな地方に移り住んでいます。
ドイツが国家社会主義の時代には迫害されて、強制収容されてしまいました。その時に50万人のシンティとロマ人が殺されて、彼らの文化がなくなりかけました。 そのため、ドイツ国籍のシンティとロマは、特別な保護をもらって受けています。

よくシンティとロマは一緒にされますが、彼らは、自分たちのことがシンティ・ロマ、それぞれ二つのエスニック・グループで分かれていると考えています。

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