「反ソ連」の筆頭、ブルガーコフの苦しい人生と文学

yulia

Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。

(そろそろしつこいですが、)私はいまだにオーディオブックにはまっております。

その原因となったのは「社会人が読んでいなければならない本ベスト100」という記事を読んだからだと話しましたね。

ところでこのベスト100のナンバー1はどの作品でしょうか?

それが、他でもない、今日紹介するロシアの作家ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』です。

なぜ1位なのかは私も分かりませんが、当時のソ連を理解するためには間違いなく最も良い作品です。

そこで今日はブルガーコフについてお話しをしましょう。

日本ではそこまで知られていませんが、ロシアの文学史においてはかなりスゴイ人なんですよ。

 

「反ソ連」の筆頭、ブルガーコフの苦しい人生と文学

 

ブルガーコフは、ロシアでは「反ソ連の代表格」として結構好かれている。

彼の特徴は皮肉っぽい文章ですが、文脈や時代背景を知らないと理解が難しいかもしれません。

変な例えですが、外国人が村上春樹の作品と比べて、さくらももこのエッセイや、サザエさんの話の展開を理解するのが難しいような感じ、と言えばわかってもらえるでしょうか?

ただ、個人的にはロシアの作家の中でも一番好きなのがブルガーコフです❤

 

実はブルガーコフもゴーゴリ同様、「ウクライナ文学かロシア文学か」で問題になっています。

そして彼は生きている間も、問題だらけの生活を過ごした人でした。

ロシア革命に反対だったため、小説はほとんど出版禁止となり、出版を許されたのは生涯でわずか数回です。

それも、スターリンが『白衛軍』という小説を気に入ったからだという説が強いのです。

この『白衛軍』はソウクライナの内戦を描いているのですが、最終的には白軍が落ち着き、新しいソ連の中で暮らしていく決意をします。

今までソ連に反対だった人たちも明るい未来に向かっていく、というエンディングをスターリンが気に入り、その後『巨匠とマルガリータ』も出版が許されたと言われています。

 

「反ソ連」の筆頭、ブルガーコフの苦しい人生と文学
『巨匠とマルガリータ』

ただ、これに関しては色んな説があり、「勝手な解釈だ」という声もあります。

あくまで私の推測ですが、ブルガーコフ自身も革命当初は「まあ仕方ないかな」くらいに思っていて、フタを開けたら最悪だった、みたいな感じではないでしょうか。

だから、『巨匠とマルガリータ』ではより激しくソ連を避難しています。

だって、ソ連政府よりも悪魔の方がまだマシだなんてことを表現しているのですからね!

さて、ブルガーコフはこのような経緯から、その才能が認められているのにも関わらず貧乏生活を続けなければなりませんでした。

小説の出版を禁止された彼は劇場での仕事を始めるのですが、死ぬまでソ連政府を認めませんでした。

 

「反ソ連」の筆頭、ブルガーコフの苦しい人生と文学
『巨匠とマルガリータ』がペルミで演劇となった時のポスターです。

それが理由かはわかりませんが、ブルガーコフはソ連が崩壊した後に非常に注目され、多くの作品が映画化やドラマ化されました。

代表作としては『犬の心臓 』『悪魔物語・運命の卵』などがあります。

和訳もされているので、読んでみてくださいね。

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