アラブの名文、諺『○○の息子/娘』(後編)

こんにちは。Ecomのオルファです。今日のアラビア語名文は、『○○の息子/娘』です。今まで2回紹介してきましたが、今回がこのシリーズのラストになります!

ではいきますよ~!

 

 Middle-East-Father-and-Son

 

その8:إبن أمه
「イブン・オムフ」(自分のお母さんの息子)

「自分のお母さんの息子」と聞いて、「両親の甘かった子」というイメージになってしまうかもしれません。しかし実は、「甘えん坊」でなく反対に「両親の教育が良かった子」を意味します。この言葉は、とても良くしつけられた人について使います。
ちなみに「お母さん」という言葉は、アラブ人にはとても良いイメージがあります。家族との関係が良くて、礼儀の正しい人を指すフレーズです。

 

その9:إبن أصل

「イブン・アサル」(門地の息子)

この表現は、アラブの伝統的な思想から来ています。「イブン・アサル」の直訳は「門地の息子」です。「アラブ人の自己紹介」の記事で話した通り、アラブ人は「OOです」よりも「OOさんの息子/娘」ですと言います。なので、家族に帰属すること、門地のあることはとても大切なんです。そのため「門地の息子」には高貴な子供、高尚な人という意味があります。

 

その10:إبن اجاويد
「イブン・アジャーウイード」(良い人の息子)

これは大体、シリア、パキスタン、レバノンで使われている言葉です。
主に、初めて会う人に信用してもらいたい時に使います。まだ良く知らない人と交流する時に自分のことを「イブン・アジャーウイード」と言います。
「今はまだお互いの関係が浅いから信用するのが難しいだろうけど、私は悪者ではないです。」といったニュアンスですね。なので、このフレーズは誉め言葉ではありません。ただ「悪くない」「信用できる人」を意味するだけなので、自分に対して使うことが多いです。
例えば部屋を借りる時や、商売で取引をする時に「イブン・アジャーウイード」と言えば、「私は一生騙しませんよ」という気持ちが相手に伝わります。

 

ここまでの名文を読んだ方はわかったかもしれませんが、アラビア語で「إبنイブン」は「息子」だけでなく「~という人間、~な人」という意味でも使われます。

 

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例えばアラブ人が怒っている時に「إبن ال-イブン・アル(+悪いこと)」と言えば、もちろん相手への悪口になります。
と言うわけで「إبن」には特に意味はついてなくて、その次に付けられる言葉で意味が変わります。だから言葉次第では、正反対の意味にもなります。

また、もちろん上記の表現は全て「إبنイブン」を「بنتベント」にすれば、女性にも使えます。
これらのフレーズはアラブ世界に行くと頻繁に耳にするので、覚えておくと本当に役立ちますよ!

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