ドイツ語の慣用表現。Sich vom Acker machen (畑から消える)とは?

みんなさん、こんにちは! Wie geht es Ihnen?イーコムのユリアです。
今日は、ドイツにいる私の父がよく使っているドイツ語の慣用句を紹介したいと思います。 牧場と関係があり、とてもドイツらしいフレーズだと思います。今日は「sich vom Acker machen」です。

直訳:畑から消える
意味:出る、出ていく。

「sich machen von」は「から・・・消える」という意味で、「der Acker」は「畑」という意味です。結果、Sich vom Acker machen は「畑から消える」という直訳になります。では、「畑から消える」とはどういう意味でしょうか? 畑の仕事は大変なので、仕事を休んでしまうことでしょうか?

Sich vom Acker machen (畑から消える)は、ある場所から「出る」「出ていく」の意味です。
耕作者にとって畑は大切なもので、値打ちの野菜や麦が育っています。 もちろん種を盗む悪いカラスや、野菜を盗もうとする不審者たちにもに気を付けないといけません。そのため、不審者や招かれざる者がいた場合、「出ていけ!」と言われます。

ですので、「sich vom Acker machen」は、だれかに対して「出る」や「出ていく」という意味で使われます。
こちらのフレーズは、英語のGet out of here!のように、「Mach dich vom Acker」(畑から消えて!)も使えますが、ちょっと強い言い方なので、怒っている場合のみです。ですが、対象者を私自身にとって、「Ich mach mich vom Acker」(私が畑から消える)という言い方は、とくに失礼でなく、スラングっぽく「そろそろ行くか」「今から出る」と言う言い方で、私の父の口癖になります。

では、実際の例文を見てみましょう:

A: Bist du nicht Sarahs Exfreund? Was machst du hier? Sarah will dich nicht sehen. (ねぇ、君はサラの前の彼氏でしょう? ここで何をやっているんだ?あなたのことをもう見たくないとサラは言っただろ)
B: Ich möchte nur kurz mit Sarah sprechen. (ちょっとサラと話したいことがあるんだ。)
A: Mach dich sofort vom Acker! (今すぐ畑から消えなさい!=出ていきなさい)

こちらの会話で、AはSarahの友達で、サラを守るために、前の彼氏はいて欲しくない気持ちです。そのため、彼に対して怒って、ここから今すぐ出て行ってくれと伝えています。
誰か消えてほしい場合には、命令として使えます。ですが、自分に対して使う場合には、イライラしているわけではなく、ただの「そろそろ行くね」という意味ですので2つを使い分けてくださいね。とてもドイツぽい表現の一つなので、覚えてみて、使えそうな時使ってみてくださいね。私はこの表現を聞くたびに、父の顔を思い浮かべますよ。

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