ドイツ語の慣用表現:ans Eingemachte gehen(酢漬けを使う)

staff02皆さん、Guten Tag! Wie geht es Ihnen?イーコムのユリアです。今日はドイツ人の食活習慣からできた慣用句を紹介します。野菜などの保存に、酢漬けなどの方法が良く使われます。これは、ドイツだけではなく、世界中に冷蔵庫がないときに、野菜・果物・肉を酢漬けで保全してきたと思います。

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今日の慣用句は

「ans Eingemachte gehen」
直訳 酢漬けを使う
意味 積み立てを使う・大変な時間になる

「Das Eingemachte」は酢漬け(漬物)で「an etwas machen」は「使い始める」の意味です。「ans Eingemachte gehen」 は 「酢漬けを使う」事になります。なんとなく意味が想像できてきましたね?

 

「Das Eingemachte」(酢漬け)は、冷蔵庫がない時代には、食べ物がない冬の予備でした。他の食べ物を全て食べてから、ストックとして用意していた酢漬けを食べ始めました。そのため、もしその酢漬けもなくなったら、他のバックアップが何もなくなってしまいます。食べ物など何もなくて、春まで生き残れるか不安でした。なので、出来れば最後の最後まで、酢漬けしてある食料はバックアップまで使わないようにしました。なので、「ans Eingemachte gehen」 (酢漬けを使う)は困ったときに、自分が準備した予備を使わないといけない状況を意味する慣用句です。

こちらの例をみましょう
お父さんは仕事を失って、新しい仕事を見つかろうとしますが、あまり見つからなくて、何年間に集まった貯金を使わないといけない状態です。
主 「Unser Geld wird langsam knapp. Ich glaube, wir müssen unsere Ersparnisse benutzen, um die Miete zu bezahlen.」(お金がだんだんなくなっている・・・。家賃を払うため、そろそろ貯金を使わないと)
奥 「Oh nein, jetzt geht es ans Eingemachte…」(あー、今から酢漬けを使うことになりますか・・・)

 

こちらの貯金はバックアップのため集まったお金で、「酢漬け」の意味になります。 貯金を使ってから、その後どこからお金が手に入るが心配で、最後のバックアップを使わないといけないので、こちらの慣用句が使えます。日本で言うと、「へそくり」や「隠し貯金」の意味が近いですね。

私のお祖母ちゃんは漬物を良く作ってくれるので、もし困るときがあれば、食べ物は心配しなくていいです。 笑

皆さんは、普段へそくりを貯めていますか?

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