ドイツ語慣用表現。zum Mäusemelken sein (ネズミの乳をしぼるような・・・)

staff02みんなさん、Guten Tag! Wie geht es Ihnen?
イーコムのユリアです。今日はドイツ語の面白い慣用句を紹介したいと思います。
今日のidiomは「zum Mäusemelken sein」です。
「die Maus」は「ネズミ」。「melken」は「~の乳をしぼる」。結果、「ネズミの乳をしぼるような(状態)」という意味になっています。食べ物が足りなくて、ネズミのミルクまでも飲もうとすることですか?ネズミのミルクは珍しくて、自慢の料理でしょうか?

melken

ネズミたちは、哺乳動物で哺乳ができますが、ネズミはとても小さな動物で、乳をしぼることは難しそうです。ネズミを乳しぼろうとすると、とても手間ひまかけた、面倒なこととなります。「zum Mäusemelken sein」は、手間暇かかって、とても面倒で、不可能に近いことに対して、あぁなんでこんなことになっているのだろう、と絶望するところで使える慣用句です。
もともと、不可能な状態のネズミの乳をしぼるような様子をあらわしている意味です。

こちらの慣用句の使い方の例を見てみましょう

A: Hast du schon deinen Urlaub geplant? (休みの予定はもう立てましたか?)

B: Ja, aber egal was ich plane, haben nie alle Zeit oder wollen nicht hingehen.
Der eine möchte in den Süden, der andere eine Städtereise, der eine möchte im Sommer, der andere im Winter…
Das ist zum Mäuse melken!
(うーん、ですが、どんな予定を立とうとしても、家族のみんなの都合が合わないか、行こうとしている場所に行きたくないか。ある人は南に行こうとするか、他の人には都会旅行に行こうとするか、夏か冬に行きたいか。まるでネズミの乳をしぼるような状態です!)

うまく予定が作れず、うまく解決ができない状態には zum Mäusemelken sein (ネズミの乳をしぼるような)という慣用表現を使います。こちらの慣用句は日常会話にも使えるし、ビジネス会話にも使えるので、とても便利なフレーズです。是非ドイツ語学習者の皆さんも機会をみつけて使ってみてくださいね。

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