ドイツ語皮肉フレーズ:女の牛乳配達人の計算「Die Milchmädchenrechnung」

staff02Guten Tag! Wie geht es Ihnen? イーコムのユリアです。
今日はドイツ語での面白い言葉を紹介したいと思います。
直訳では、簡単な意味の単語になりますが、使い方として、とても面白いドイツ語フレーズです。
それは「die Milchmädchenrechnung」です。

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直訳:女の牛乳配達人の計算
意味:ナイーブな考え・ありえない発想

・「die Milch」は牛乳
・「das Mädchen」は女の子・若い女の人
・「die Rechnung」は計算あるいは会計です。
ヨーロッパでは、元々、ミルクはマーケット、あるいは訪問販売として売られていました。その販売者は女性で、ミルクを売る人は「Milchmädchen」(女の牛乳配達)と呼ばれるようになりました。
もちろん商品を売るとなると、計算も必要なので、「Milchmädchenrechnung」という言葉ができました。
こちらの言葉は、皮肉的な返答として、日常会話で使われています。
「eine Milchmädchenrechnung」は、
条件を守らず、ナイーブな考え・ありえない発想をする人に対して使います。

例として、
こちらの二人の学生の会話を見てみましょう。
A: Hast du schon deine Hausaufgaben gemacht?
(宿題もう終わりましたか?)

B: Noch nicht. Ich hoffe, dass morgen unsere Lehrerin plötzlich krank wird und ich erst nächste Woche die Hausaufgaben abgeben muss.
(まだです。明日、先生が急に病気で休むのを期待します。そうすると宿題は来週まででよくなるので。)

C: Was ist denn das für eine Milchmädchenrechnung?
(なんという女の牛乳配達の計算だろうか!)

どうです?面白かったですか?

元々、こうした表現が生まれたのは、次の三つの理由だと考えています:
① 17世紀フランスの詩人の「ラフォンテーヌ」は女の牛乳配達人について書きました。
その彼女は牛乳をもって、市場に行く途中です。
そのミルクを売れば、どんなものが買えるか想像をしています。どんどん素晴らしいものを考えてから、足もしっかりせず、市場につかなくて、失敗ですべての牛乳をこぼしてしまいます。 まだ売っていなかったのに、結果がどうなるかを想像して、実際のことをしないナイーブな考えでした。

② 牛乳を牧場から取りに行くときに、ミルクを水増しするために、ミルク樽に水をまぜました。 それでも、普通の牛乳の値段で売ろうとしたので、ありえない女の牛乳配達の計算「Die Milchmädchenrechnung」と呼ぶようになりました。

③ 他に考えられているのは、女の牛乳配達人の計算の仕方です。
学がなかったためか、指を使って、値段を計算していたようです。 もちろんただの1から10までの計算ではなく、もっとも難しい方法でしたが、他の人には指の計算は子供のようなやり方で、よく間違っているだろうと感じます。

そのためには、現在「Milchmädchenrechnung」は、女の牛乳配達人の計算から発展した意味が込められたのでした。

「Die Milchmädchenrechnung」は日常会話にも、ビジネス会話にも使えます。 特に失礼なことばではないので、冗談っぽく使ってみてもいいですよ。
ドイツ人はこういう皮肉が好きですので。

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