フランス語の『影』を使った名文、諺まとめ(中編)

Ecom講師 Olfa

こんにちは!Ecomのオルファです。

今日は先週に続いて、『影』を使ったフランス語のフレーズを紹介していきます。

フランス語の『影』を使った名文、諺

◆その5:Laisser dans l’ombre(影にいさせる)

「影にいさせる」の「いさせる」は、「許可」ではなく「残す、放っておく」の意味です。

つまり、「説明をしない、謎のままにする」ということですね。「Laisser [quelqu’un] dans l’ombre 」は「“人に”報告をしない、教えてくれない」という意味で、「Laisser [quelque chose] dans l’ombre」は「 “物事を”わからないままにする、明確にしない」ということです。
例:「Il a laissé une partie du contrat dans l’ombre」(契約で微妙な部分の説明をしませんでした)

◆その6:Sortir de l’ombre(影を出る)

「Sortir de l’ombre」というフレーズには、2つの意味があります。1つは、人が人気になったという意味です。もう1つは先程のフレーズの反対で、「説明する、物事を明確にする」という意味です。人か物に関係なく使えますが、物の場合には80%くらいの割合で「人気」を表します。大体「やっと知られるようになりました」という風に使いますね。

例:「C’est sorti de l’ombre」(次第にわかってきた)

◆その7:Pas l’ombre d’un chat(猫の影もなし)

可愛くて使いやすいので、ぜひ覚えて欲しいフレーズです^^この形のまま覚えておけば、色々な時に使えます。

これは「誰もいない、シーンとした所」という意味です。良い意味でも悪い意味でも使われます。「Il n’y a pas un chat, restons ici.」(静かだから、ここに居ようよ)「Il n’y a pas un chat dans cette rue, ça fait peur」(この道はガラガラで怖いです)また、ニュートラルなニュアンスでは「En général il n’y a pas un chat près de chez moi」(私の家の近くにはあまり人がいないです)といった感じです。
これはフランス人が使うのが大好きなフレーズの1つです。過去にしたい場合には“a” を“avait” に変化させればOK(avoir動詞)です。未来形にはあまり使えないですね。

◆その8:Sans l’ombre d’un doute(疑いの影もなし)

このフレーズは、さっきと同じような文法ですね。ただし「猫」ではなく「疑い」の影です!

これは簡単でしょうが、「Pas l’ombre d’un doute」は「疑問は全く無い」と訳します。「確かにそうだ!」、「間違いない!」といった、強い断言や賛成を表します。
ただし、「ombre」という言葉を抜いて「Sans doute」だけになると、「~かもしれません」という「多分」の表現になります。ややこしいですが、「影」があるかないかを注意すれば簡単ですね^^

例:「C’est sans l’ombre d’un doute le coupable」(疑いの影もなく、犯罪者は彼です)
例:「C’est sans doute le coupable」(犯罪者は彼かもしれないです)

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