ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(後編)

 

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こんばんは、Ecomのユリヤです。今日は前回に引き続き、ソ連時代の文学作品を紹介します。ここからは第二次大戦後の話なので、歴史の授業などで耳にした人物がいるかもしれません。また、ソ連時代の負の側面に触れた作品が多くなっています。

 

その1:Солженицын Один день Ивана Денисовича(ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』)

 

ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(後編)
プーチン大統領と会話するソルジェニーツィン

 

この物語のロシア語版ウィキペディアを開くと、「その後のソ連の歴史を変えた」と書いてありますが、これは本当に「歴史を変えた小説」だと思います。囚人である主人公の一日を描いているのですが、物語にも書いてあるように、10年の歴史を書くよりも普通のある1日を描くことで、ソ連の収容所の酷さが伝わるから不思議です。
当時は冤罪で囚人となるケースも多く、その不公平さは誰もが知っていました。ただ、収容所の日々を噂では聞いていても、実際にどれだけ酷いかを知ったのはこの作品がキッカケでしょう。収容所での1日が淡々と述べられており、誰もがその恐ろしさを感じます。

やはり「知る」ことは行動を起こすために欠かせないことがよくわかる作品ですね。当時のソ連の人々もこの作品を読んで、「今のやり方ではいけない」と感じた結果、変化が起こったのでしょう。そういう意味で、確かに歴史を変えた物語です。

 

 

その2:Стругацкие. Пикник на обочине(ストルガツキー兄弟『ストーカー(路傍のピクニック)』)

 

ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(後編)
弟のボリス・ストルガツキー

 

ストルガツキー兄弟の紹介は以前も数回していますが、この作品はまだ詳しく触れたことがないですね。この作品は、本当かわかりませんが「チェルノブイリ事故を予想して書かれた」と言われています。
確かにストルガツキー兄弟は科学の分野でも常にトップの位置にいて最新情報を常に手に入れていたので、チェルノブイリのような実験が行われることを知っていました。そのため「こういうことが起きてしまう」と警告も込めて、この作品を書いたのだとか。内容は、ある立ち入り禁止のゾーンへ行く人たちの冒険を描いています。
ストーリーは少し変更されていますが、アンドレイ・タルコフスキーによって映画化もされています。本当に深い映画なので、ゆっくりとした忙しくない日に観るのをオススメします。

 

その3:А. Беляев. Человек-амфибия. Голова профессора Доуэля.(ベリャーエフ『両棲人間』『ドウエル教授の首』)

 

ユリヤおすすめのソ連文学ベスト10(後編)
ベリャーエフは『ソ連のジュール・ヴェルヌ』とも呼ばれています。

 

これは2つともファンタジーですが、文学というよりはソ連時代に映画化された作品がとても人気だったため紹介します。前者は水の中でも住むことができる人間を描いたストーリーで、後者は死んだ天才の頭だけが残り考えることができる…というストーリーです。どちらも面白いアイデアで、なかなか考えさせられる内容となっています。読むのもよし、観るのもよし!ですよ。

 

ちなみに私のオススメは、先に映画を観て気に入れば原作となった本も読むという方法です。皆さんはいかがでしょうか?
幸せな読書タイムを(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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