「アラブの春」の影響を描くイエメンの映画監督が興味深い!

olfa

 

こんにちは、Ecomのオルファです。マルハベン!
今まで何回か、中東の国イエメンの街や自然について話してきました。そこで最後は、イエメンの「人」についてお話します。

 

「アラブの春」の影響を描くイエメンの映画監督が興味深い!
イエメン女性の伝統的なスタイルです。

 

皆さんご存知かもしれませんが、イエメンでも「アラブの春」の影響で様々なデモが起きました。イエメンの風景がどれくらい素晴らしくても、色々な社会問題が残っています。でも、それを無視しないで生きようとしているイエメン人はたくさんいます。
今日は、イエメンの素晴らしい映画監督を紹介したいと思います。真ん中の女性が、サラー・イスハーク(سارة إسحاق)という映画監督です。彼女はスコットランドとイエメンのハーフで、イエメンで生まれました。サラー監督はイエメンへの愛を込めながら、社会問題を告発しています。29才の若い女性ですが、優れたドキュメンタリーを作って大成功している、とても根性と知恵のある人です。

 

「アラブの春」の影響を描くイエメンの映画監督が興味深い!
カンヌ国際映画祭の写真に映っているسارة إسحاقサラー・イスハーク(真ん中)أمين الغابريアメーン・アルガルビ(左)حسين عبدالرحمنフッセーン・アブデューッラフマン(右)の3人です。彼女たちが『Karamah has no walls』の制作チームです。

 

サラー監督は今まで、イエメンについての短編映画を何本か作っています。中でも注目されたのが、2012年に制作した映画「ليس للكرامة جدران (Karamah has no walls:尊厳には壁がない)」です。この26分の短編映画は、カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクションに選ばれました。サラー監督は、カンヌ国際映画祭に参加する初めてのイエメン人女性です。この短編映画は、イエメンのサナアで2011年3月18日に起きた革命のドキュメンタリーです。

(映画のページはコチラです。)

映画はアメリカだけでも26州の46ヶ所で上映され、また19の映画祭にノミネートされて6つの賞をもらいました。さらにイエメンのTVで放送され、世界中でも「教育ドキュメンタリー」としてイギリス、エジプト、イエメン、グルジア、オーストラリア、レバノン、ドイツ…など20ヶ所の大学で上映されました。

他にもオランダで開かれたアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で「The Mulberry House」という65分の短編映画が選ばれました。これはイエメン、シリア、エジプト、スコットランド、UAEなどでも上映されました。

(アムステルダム映画祭の公式サイトはコチラです。)
ちなみに、イエメンには他にもMohammed Alasbahi(モハメド・アラシュバヒ)というユニークな映画監督がいます。彼は「للكبار فقط (Adults Only:大人にだけ)」という短編映画を作成して、去年の「أرابيا تروب فستت (Tropfest Arabia 2013 Finalist)」という映画祭のファイナリストになりました。
予告編だけでも非常に印象の残るカメラワークや編集です。リズムの素晴らしい映画なので、ぜひご覧ください!

 

皆さん、今月は色々な点からイエメンを紹介していきましたが、いかがでしたか?少しは近い国になりましたか?
イエメンの文化、建築、風景、環境などはほとんど知られていませんが、本当に行ってみると素晴らしいと思います。質問がありましたら、ぜひ聞いてくださいね。

マア・アッサラーマ!مع السلامة

 

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