外は台風で風が少しずつ強くなってきていますが、皆さんのところはどうですか?
上にある2色で塗られたフランス地図は、何を意味しているかわかりますか?これは、フランスを代表するお菓子「パン・オ・ショコラ」の呼び方についてです。 実はフランスでは、パン・オ・ショコラには2つの言い方があります。
北フランス:Pain au chocolat(パン・オ・ショコラ)
南フランス(ボルドー周辺):Chocolatine(ショコラティーヌ)
このように呼びます。色を分けた地図は、その呼び方の地域図を表しているんですね。日本で言うと、マクドナルドを関東方面の人は「マック」と呼び、関西方面の人は「マクド」と呼ぶことに似ているのでしょうか?(笑)
パン・オ・ショコラも、「フランスで二つの言い方がある」と言うよりも「地域によって違う言い方がある」と説明したほうがわかりやすいですね。しかも地域によっては、その地域の呼び方でないと受け取ってくれない頑固な人もいるので注意が必要です。
なので、上の地図に従って自分が行く場所次第で表現を変えましょう。
Je voudrais un Pain au Chocolat s’il vous plaît パン・オ・ショコラをお願いします。
(ジョ・ヴヅレー・アン・パン・オ・ショコラ・シル・ヴ・プレ)
Une Chocolatine s’il vous plaît. ショコラティーヌ1個をください。
(ウネ・ショコラティーヌ・シル・ヴ・プレ)
といった感じですね。私も必ず、単語を変えて使うように心に決めています。
繰り返しますが、フランス人は地域の特徴をとても大事にして、愛しています。なので、例えばBordeaux地域で「Pain au chocolat」を頼むと相手ががっかりしてしまいます。
けれども、逆にちゃんと使うと「あぁこの人はわかっているなぁ」と、喜んでくれると思いますよ。これを間違えないで使うだけでも、フランスの旅がもっと楽しくなります!
ちなみに私もそうでしたが、フランス人の子供はこのおやつが大好きです。全員放課後にはパン・オ・ショコラを買って、食べながら帰ります。フランス人の持つ良い思い出です。