オルファです。今回の「ここがスゴイよ、日本」は、“時間に正確な日本人”です。
ご存知のとおり、日本では電車やバスに時刻表があり、その時間通りにやってきて、少しでも遅るようだと、お詫びの言葉が流れてきます。
仕事でも、日本では時間に厳しいです。
私の会社は、休みを取ることや始業時間など、スケジュールがとてもフレキシブルに決められますが、決めてあった時間には少しでも遅れないように行かなければなりません。
フランスですと、結構、決められた時間はアバウトであったりします。
例えば、ビジネスミーティングの場合でも、決められた時間通りに進む場合もあれば、到着が少し遅れる場合もあります。
また、冷蔵庫の修理に電話して来てもらいたい時の場合、いつ来れますかと聞くと、明日行きますと回答はあっても、時間までは普通教えてくれません。
それでは困るので、午前か午後かを教えて下さい、とさらに聞くと、
“分からない”、“多分午前”、という答えが返ってきて、それで待っていると、当日夜8時頃くることもあります。そうした時も、特に悪いというわけではないのが一般的です。
ちなみにフランスでデートなどの時、フランス人の男性は、時間どおりが多いですが、女性の場合、ほとんど遅れてきます。ですので、日本人の男性の方は、フランス人の女性とデートの機会があったら、是非、30分-40分くらいは待ってあげてくださいね。フランスで女性は特に悪いと思っていないと思いますので…–。
参考までに、フランスでホームディナーなどに誘われたら、15-30分くらい遅れでも大丈夫です。Partyなどでしたら、普通、1-2時間遅れで皆集まりますので、それにあわせて行ってもいいですよ。
時間通りに行くと、多分まだ誰もいないと思います。
最後に、個人的に素敵だなと思ったことが、日本の人の“下駄を履かせる“というものです。
例えば、日本の人に電話で「どれぐらいで着けそうですか?」と聞くと、下駄を履くことが多く、15分くらいであっても、「30分くらい」と回答されることが多いです。
仕事で外部のイラストレーターの人とやりとりした時も、2週間で提出と聞いていたら、1週間で提出してもらったりしました。もちろんこれは「嘘をつく」と言う意味でなく、いいことだと思いますね。
多分、こういう行動があるのは、世界中で日本だけではないでしょうか?
7 thoughts on “ここスゴ44回目:時間に正確な日本人”
そのように思ってくれて嬉しいです。
が、日本人はルーズなところもあるんですよ。
就業時間におけるサービス残業とか。
そこはずーるーいことですよね。
これは時間にルーズなのではなく法律や規則にルーズなのですが。
5分前出勤を当たり前にされて、サービス残業を強要される身としては、
うらやましいと思います。(お給料は変わらず)
すみません。最後の文章で何がうらやましいのか記入するのを忘れました。
何がうらやましいかというと、「お仕事で、出勤時間と退勤時間を決められているオルファさんの仕事場の法規則」
です。
こうじゅん様
回答遅れてしまって申し訳ございません。
投稿をありがとうございます。こうじゅん様が仰ってくださった点、日本人の友達にも同じような悩みの声が聞こえましたね。日本社会が変わっていても、日本の企業にはやっぱり「働きすぎ」と言うイメージがまだかなり根強くありますね。実際には一方では自分がこの「頑張り」で更に日本人の勇気に感動をしますが、他方では社員にはとても苦しいことなので、何とかをして公平な妥協でバランス取れればいいな。
コメントを書き込んで頂いてありがとうございます。
下駄を履かせるってそういう風には使わないと思うのですが…。
主に成績などが悪い場合、実際よりもオマケして、あるいは先生などかズルして高くごまかすことを言います。
最近は違うのかな?そのように教わりました?
gab様
コメントをありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
そうなんでしょうか。ありがとうございます。
そうですね。そのような教育はまだあるかとは思っていますね。
私でも結構経験したりしましたが…
gab様はどう思いますか?
またよろしくお願いします。
それは「下駄を履かせる」ではなく「サバを読む」です。
下駄は底上げのために履かせるもので、落ち度のために下げるものではありません。
あくまで日本で聞いた話なので実態は異なるかもしれませんが、「フランス人はどれほど自分に落ち度があっても決して謝らない」と聞きます。
たとえば交差点で出会い頭に車をぶつけた時、双方とも「お気の毒です」とか「私にも落ち度が」と口にしない。「どうも」だけいって後は保険会社に任せる。
少しでも「私がもう少し気をつけていれば」などと口にしたら最後、全面的に責任を押し付けられる文化だと聞きました。
私は外国で有名な「すみません」をすぐ口にする典型的日本人なので、このあたりの概念はまったくわかりません。
子供が勝手にぶつかってきて転んで泣き出しても「ごめんね、おじちゃんがもっと気をつけていればよかったね」と口に出ます。
もちろん顔は笑いながら、子供の頭をはたきますけどね。
このあたりはおそらく、人類が5万回くらい滅んでも決して埋まらない溝です。
私はプログラミングもやるし執筆もやる、締め切りと不可分の人間です。
1ヶ月でできそうな仕事なら「最低でも3ヶ月」といいます。
途中で何が起こるか予測がつかないからです。
マシンの故障、落雷、先方の怠慢、ソフトのバグ、マニュアルの不備。
そんなもんまでこっちの責任にされてはたまりません。
3ヶ月といっておいて1ヶ月で仕上げるのが、日本人の挟持です。
まあ日本にも「沖縄時間」というのがありますけど、考えてみればいまはフランスにも日本にも携帯電話ってもんがありますよね。
遅れそうなら自分から電話をかけて「ごめんね」というのが当然であって、逆に少しくらい遅れるのは当然と考えること自体が過去の遺物の発想だと思うのは、私だけでしょうか。
Seineux様
面白い内容のコメントをいつもありがとうございます。
今度お返事が遅くなってしまって申し訳ないです…
「サバを読む」と言う表現は勉強になりました。ありがとうございます。由来を調べていて、とても興味深く昔の日本の想像が出来て嬉しかったです^_^。
Seineux様が仰った:「フランス人はどれほど自分に落ち度があっても決して謝らない」は確かに良く聞かれてはいることです。実際にはそれが現実なのですが「フランス人が一切反省せず、罪悪感のないものです」と言う意味ではなく、フランス人的には「謝ることだけ」をすれば可笑しく思われることです。それより「私、何故その行動をしましたか?」「どんな状況で落ち度をしました?どんな理由でこう言った態度になりました?」とかと言う風な話し合いがフランス人らしいです。
逆に謝るだけをすれば、フランス人がとても嫌がることですが…
日本人の「すみませんの言いまくり」が、世界中で知られていることですね。実は私も他のフランス人の友達に「誤り過ぎ者だ」とは言われていて「面白い」と思ってくれるフランス人もいますし「…いやだ」と思うフランス人も残念ながらいたりします。
そしてSeineux様が仰った期間予測の事、とても良いことですね。最初に「3ヶ月(など)」を言っておくと、途中で問題が起こってしまってても解決時間の余裕もありますし、早く終われば向こうも喜ぶし。何故かフランスにはこの働き方が全くありませんね。
またよろしくお願いします。