こんにちは。Ecom@アラビア語のOlfaです。
皆さん、アラブ世界といえば宗教は何ですか?ほとんどの人はアラブ=イスラムと思うでしょう。確かにそうなのですが、厳密に言えば少し違います。
ちなみに、世界でイスラム教徒が一番多い国はどこか知っていますか?それは、東南アジアのインドネシアです。
アラブ世界では、確かにイスラム教がメジャーです。ただ、アラブには三つの一神教「الديانات التوحيدية」(イスラム教、ユダヤ教、キリスト教)が存在します。ユダヤ教とキリスト教はパレスチナで、イスラム教は預言者ムハンマドの故郷であるサウジアラビアで生まれました。
そのためアラブ世界でムスリムが一番多いとしても、その前にまずユダヤ教の人がいて、その次にキリスト教が生まれてキリスト教徒が増えて、最後にイスラム教が登場しました。どの宗教も、そうしてアラブ半島から世界へ広がりました。
だから「三つの宗教が存在する」というよりも「一つの宗教が三段階に進化した」と考えることもできます。
また、ユダヤ教徒とイスラム教徒には色んな共通点があります。最も知られているのは、以下の3つでしょう。
その1:豚肉は絶対に口にしない
その2:女性はスカーフを被る
その3:男性は割礼する
さて、ご存知のようにユダヤ教は、アラブ世界のパレスチナで生まれました。しかしその後、「ディアスポラ」が起きます。ディアスポラとは古代ギリシア語で「まき散らされた種」という意味で、母国を離れて暮らすこと、離れ離れになって他の地域で生活することを表します。
周りに住む民族からの迫害などを受けた結果、ユダヤ教徒は世界中の国に散らばってしまいました。そして現在、それぞれの国で暮らしています。
次回は、世界各地へ散らばったユダヤ教徒が、アラブ世界のどこで暮らしているかをお話しようと思います。お楽しみに!^^