マルハベン!EcomのOlfaです!
皆さんはいつも、どのような食事を作っていますか?または外食ですか?
そう言えば、アラブ世界では日本についての面白い噂があります。「日本人は食べるのがすごく早くて、10分でご飯を全部食べてしまう。」と言われているのですが、どうでしょうか?(笑)私は「違うけどな~」と不思議に思っています。「ليست جميع الأصابع مثل بعضها」(手の指は似ていない)ですからね!(皆さん覚えていますか?以前に紹介したフレーズですよ!)
ただ、どのような食事でも、皆待つことは好きではないと思います。お腹ペコペコなのに準備中でまだ食べられない時などは、特にそうですよね。今日のアラビア語名文はそういう時に使います。
第18回
استوي هالخروف؟
エステウエー・ヘールカルーフ?
(羊はできた?)
◆単語
استوي(エステウエー)=出来た、整えた(主に料理用の言葉)
هالخروف(ヘールカルーフ)=羊
「この羊はもう出来た?」とはどういう意味でしょう?
これは、何かを待っている状態の時に「長いけど大丈夫!?」「まだ待たないといけないの?」と聞くための言葉です。「大丈夫?そろそろ良いかな?」というニュアンスですね!
このフレーズは北アフリカよりも、アラブ半島の方で使われることが多いです!
何かの準備をしたり、何かしようとしたりしている時に想像よりもだいぶ時間がかかることがありますよね。それを見た(待たされた)相手が「استوي هالخروف؟」と言います。
ところで、なぜこのフレーズには「羊」が使われているのでしょうか?アラブ人は昔、お肉を焼く時には丸ごと焼いていました(これは特に、アラブ半島の習慣です)。現在のバーベキューのように、部分ごとにカットはしていなかったんですね。なので、羊を火の上で回しながら焼いていましたが、完全に焼き上がるまでにはとっても時間がかかります。
そこで「羊を焼き上げる」という言葉が、アラビア語で「思った以上に時間のかかること」「皆を待たせる(「仕方ない」というニュアンスが含まれている)」「(少し否定的なニュアンスで)待ち切れない」といった意味で使われるようになりました!
ちなみに、アラブ世界の砂漠地域では昔から伝わる、食べ物の伝統的な焼き方があります。砂漠を深く掘って食べ物を入れて、穴をオーブンの様に使うんですよ!砂がとても温かいので、砂の粒で焼けるんですね。焼きあがったら砂を拭いて食べます。パンだと一日でできますが、お肉の場合は何日間もかかります。でも。すごく美味しいですよ^^
私は、おばあちゃんからこれを教わりました。おばあちゃんもそのおばあちゃんに教わったそうです(笑)