皆さんこんにちは、Ecom@arabicのOlfaです!
今回紹介するアラビア語名文は、前回紹介したラマダンの考え方にとてもマッチした内容です。
第24回
اللي ما يشبع من القصعة ما يشبع من تلحيسها
「エッリー・マー・イェシュバフ・ミン・エル・カスハ・マー・イェシュバフ・ミン・テルヒースィハ」
(鍋でお腹いっぱいにならない人はこの鍋を舐めてもかわらない)
◆単語
اللي (エッリー)=この者
ما (マー)=~ではない、~しない(否定)
يشبع (イェシュバフ)=お腹いっぱい(になる)
من (ミン)=~から、~で
القصعة (エル・カスハ)=鍋
تلحيسها (テルヒースィハ)=(物を)舐める
これは、チュニジア出身の皮肉っぽいフレーズです。
皆さんのお腹がすごく減っている、またはすごく好きな食べ物が出てきたとします。その時には、鍋の中にあるものを全て食べてしまいたくなりますよね?「鍋の奥を舐めるくらい食べたい」と言えば、イメージできるでしょうか。
ただしこのフレーズは、このような欲張りな行動を注意するためのものです。鍋の底を舐めるように行動する人とは、「自分を止められない」、「欲をコントロール出来ない」人です。だから、結構ネガティブな意味のフレーズです。
このフレーズは直訳すると、「指でお鍋を舐める人(子供)はダメだよ」という意味ですね。私はお母さんがケーキを作っていた時に待ち切れなくて、よくやっていましたね(笑)
だから実際のニュアンスは、もう少し違います。もっと広く「いつも満足せずに、たとえ何かをGETしても「足りない」と思ってしまう人は、いつまでも満足できない」という意味を表しています。
この名文自体は鍋を舐めるという「行為」を表現していますが、実のところは「考え方、精神」についてのフレーズなんですね。
お鍋を食べて「美味しかった!」と思う人と、お鍋を食べ尽くしたのに「まだ足りない」と思う人との違いですね。
この名文からは野望と貪欲、楽しむことと欲張ることの違いが学べます。こういう風にならないように、自分の行動に気をつけたいですね。
自分が手に入れたものに対して感謝する心はとても大切ですね。
皆さんは、どう思いましたか?またよろしくお願いします。