アラブの名言、諺『人間の幸せは優れた隣人、安全な乗り物、広い住まいである』

ecom olfaアッサラーム・アレイクム^^

Ecom@アラビア語のOlfaです!

皆さんにとって「幸せ」とは何でできていますか?おいしいごはん?素敵な彼氏/彼女?健康な身体?色々あると思いますが、難しいですよね。
今から紹介するアラビア語名文は1つのヒントになるかもしれません。

 

 

第29回
من سعادة المرء الجار الصالح والمركب الهنيء والمسكن الواسع
「ミン・セハーデッ・エル=マルア・エル=ジャール・エッサーラフ・ワ・エル=マルケブ・エル=ヘニーッ・ワ・エル=メスケン・エル=ウェーサフ」
(人間の幸せは優れた隣人、安全な乗り物、広い住まいである)

 

 

アラブの名言、諺『人間の幸せは優れた隣人、安全な乗り物、広い住まいである』

 

 

単語
من(ミン)=~の
سعادة(セハーデッ)=幸福
المرء(エル=マルア)=人間
الجار(エル=ジャール)=隣人
الصالح(エッサーラフ)=優れた、奇特な
و(ワ)=~と
المركب(エル=マルケブ)=乗り物
الهنيء(エル=ヘニーッ)=安全な
المسكن(エル=メスケン)=住まい
الواسع(エル=ウェーサフ)=広い

 

この名文は、直訳の通りの意味ですよ。とってもアラブ人的な考え方が表現されています。このフレーズは意味よりも、使う人の心理の方が大事です。もちろん人間の幸せは個人によって優先順位が様々あります。ただアラブ人の考え方では、まずはこの名文にある3つが必要です。もしこれらが無いと、絶対に幸せにはなれないと思われています。

 

この考え方は、現代のアラブ世界でも通じます。
1つ目の「隣人」ですが、これは以前のアラビア語名文でも紹介しましたね。アラブの社会では、隣人との関係がとても重要です。

 

2つ目は「乗り物」ですが、このフレーズができた頃は「馬・ラクダ」のことを指していました。アラブ人は馬とラクダが大好きで、自分の住んでいる地域などによって、必ずどちらかを飼っていました。なので、穏やかで丈夫な馬・ラクダを飼うのが幸せの条件になります。

 

3つ目は「家」です。これは、1つ目と少し繋がっています。世界中誰でも、良い家が欲しいと思います。でも、この名文では「綺麗な家・安全な家・新しい家」などではなく「広い」(واسع)という形容詞が使われています。一体、どうしてでしょうか?想像できますか?

それは、家が広くないと大きい家族を作れないからです。家が広ければたくさんの子供を育てることができます。でも狭い家に住むと、子供の場所がなくなります。そのため、家族を大きくすることができません
これも今までのブログでよくお話していますが、アラブ人にとって家族は本当に大事です。両親は子供の名前をファーストネームにするくらいですからね。

アラブ人の考えでは「家族はそれぞれの人間にとって1つだけの宝物」です。確かに、家族は誰にとってもオリジナルな存在ですね。

そのように家族を大事に思っているため、立派な家や有名な場所にある家よりも「自分の家族をたくさん育てる広い家」の方が重要です。
アラブ世界では「隣人+乗り物+家」が欠かせないんですね。日本はいかがですか

日本人が最も大事にしているのは何でしょうか?アラブ人の考える3つには賛成ですか?反対ですか?ぜひ教えてください^^

 

Sako へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

One thought on “アラブの名言、諺『人間の幸せは優れた隣人、安全な乗り物、広い住まいである』”