Hier ist Julia von Ecom.皆さんお元気ですか?
今日はまた、ドイツの遊びを紹介したいと思います。
これまでは外でやる遊びを紹介してきましたが、もちろん雨の日の遊びもありますよ。
今回紹介するゲームは、ドイツだけではなく、ヨーロッパ中に人気があるCadavre exquis (美しい死体)というゲームです。変わった名前をしていますね。この名前の由来については、最後に説明します。
この遊びは用意する道具も少ないので、雨の日にオススメのです。
◆必要なもの
・紙(一人につき一枚)
・ペン(色鉛筆でもOK)
・2人以上の子供(できれば5人くらいいた方が面白いです)
◆遊び方
まずは用意した紙を、5つの部分に分かれるように折りましょう。①被り物
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②顔
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③胸とお腹
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④腰(ひざまで)
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⑤足と靴紙の準備ができたら、一番上の部分に帽子やヘルメットなどの被り物を自由に描きます。描き終わったら、それが見えないように裏返しに折ります。
次に、時計回りに紙を回します。自分の右隣の人が描いた紙をもらって、それに自由に顔の部分を書きます。つまり、自分が最初に描いた紙ではなく、色んな人の絵を合体させるんですね!
顔を好きなように描いたら、それを裏返しに折って、隣の人に渡します。あとは足まで、同じように描いて、折ってを繰り返します。足まで描きおわったら、紙を全部ひらきましょう!皆で描いて完成したアートは、どうなっていますか?
ところで、Cadavre exquis (美しい死体)というこの遊びの名前は、シュールレアリスムという芸術に関係しています。新しいスタイルの芸術を探していた人たちが、それぞれが作った作品を適当につないだらどうなるだろうと考えて、それを文章で試してみました。すると、“Le cadavre exquis boira le vin nouveau.”(美しい死体は新しい葡萄酒を飲む)
という言葉が偶然できました。これを面白いと思った人たちが、詩や絵など、他の分野でも同じようなこ作品を作り始めたのが、この遊びの由来です。バラバラに見える子供たちの絵も、実は新しいアートなのかもしれませんよ。