ドイツのことわざ:砂漠に送る

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Ecomのユリアです。Guten Tag, ihr Lieben.
最近は寒いので、体を温めるために暑~い砂漠の慣用語を紹介したいと思います。もちろんドイツに砂漠は全くありませんが「Wüste」を使ったフレーズはありますよ。

 

第8回

“Jemanden in die Wüste schicken“
(砂漠に送る)

 

ドイツのことわざ:砂漠に送る “Jemanden in die Wüste schicken“

「die Wüste」は砂漠で「schicken」は「送る」あるいは「行かせる」といった意味になります。直訳すると「誰かを砂漠に行かせる」です。
ですが、砂漠に何をしに行かせるのでしょうか?砂の数でも数えるのかな?
実は、砂漠に行かせるのは自分から離れて欲しいからで、特に目的はありません。「Jemanden in die Wüste schicken」は、とにかく嫌な人から離れる、別れた方が良いという意味になります。
ちなみに、この言い方は聖書に基づいています。モーゼの旧約聖書には、ユダヤ国民の大罪を消すために、その罪が雄ヤギに移されました。そして雄ヤギは、国民と離れるために砂漠へと送られました。そのヤギは罪業をもらったことで汚い動物になってしまったので、近くに居てほしくなかったのですね。
こういう歴史から「Jemanden in die Wüste schicken」は自分に悪い影響を与える人や、単純に嫌いな人から離れることを表すフレーズです。
例えば上司が怠け者の労働者をクビにしたり、浮気をした奥さんと別れたりすることも、悪い影響がある人から離れることなので「Jemanden in die Wüste schicken」が使われます。

☆使用例☆

「Der neue Angestellte ist heute wieder nicht auf Arbeit gekommen」
(新しく雇った人が今日もまた来ていないですよ)

「Du solltest ihn langsam in die Wüste schicken, oder?」
(そろそろ砂漠に送るべきじゃない?)

私の知り合いの中には砂漠に行ってほしい人はいませんが、最近はよくセールスの電話来るので、その人はいつか砂漠に行かせようかなと思います。笑

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