こんにちは、Ecomのユリアです!今日はドイツ語の面白い言葉を紹介するコーナーです。
でも、今回用意している言葉は、紹介するか少し迷います。
なぜなら、この言葉はあまり使ってほしくないからです。でも、外国語を習う人はこういうフレーズほど覚えてしまうんですよね。私もそうでした…(笑)
ドイツ語を教えていると、若い人(特に男性?)は雑学みたいな言葉の方を簡単に覚えてしまうように思います。先生としては綺麗なドイツ語を教えたいですが、実際によく使われる言葉を教えるのも大事ですよね。
今日の言葉は実際よく耳にするので、それを言い訳にして紹介しても大丈夫かなと思います。
さて、今日の言葉は「der Warmduscher」です。「Warm」は「温かい」という形容詞で、「Duscher」は「duschen」(シャワーを浴びる)という動詞から来ています。つまり「温かいシャワーを浴びている人」というフレーズになります。
「温かいシャワーを浴びる人」は、弱がりや怖がりの人を呼ぶ時の言葉です。特に、男性に対して使われますね。
でも、温かいシャワーを浴びるのは普通じゃないですか?
詳しい理由はわかりませんが、色々な由来があると考えられています。
例えば、冷たいシャワーを浴びる人は我慢ができる人で、温かいシャワーしか浴びたくない人はメンタリティーが弱いそうです。そのイメージから、弱い人を「Warmduscher」と呼ぶようになったかもしれません。
他の理由としては、昔のドイツでは心身の鍛練のために、冷たい水を浴びていました。身体の免疫システムを強くする目的があるそうです。そのため、いつも温かいシャワーを浴びている人は心身の鍛練が出来なくて、弱くなってしまったと言われています。そういう話が「Warmduscher」のイメージを作りました。
「Warmduscher」は体の弱さよりも、メンタリティーの弱さの方を強く意味していますね。「Warmdsucher」は例えば、誰か危ないことをしようと言って、それを断る人によく使われます。「Du bist ein richtiger Warmduscher」(あなたは本当に温かいシャワーを浴びている人だ(=君は弱虫だ)という風に言います。
ちなみに「Warduscher」の代わりに、「Weichei」(柔らかい玉子)が使われることもあります。ドイツ語で「weich」は「柔らかい」だけでなく「弱い」も意味します。Ei(玉子)は壊れやすく、優しい扱い方をしないとすぐに割れてしまいますよね。そのイメージから、弱い人は「Weichei」になります。
今日教えた単語は、とても失礼だからあまり使わないでくださいね。よろしくおねがいします笑