フランスの新聞で使われる特殊な言葉(中編)

Ecom講師 Olfa

こんにちは、EcomのOlfaです。今日は先週に続いて、フランスの新聞でよく見かける変わった表現を紹介します。(前編はこちら)

 

その2:Un appart’ étudiant

または Un logement étudiant 

(大学アパート)

フランスの新聞で使われる特殊な言葉

 

皆さんは、「大学アパート」という言葉を読んだらどう思いますか?寮のことだと思いますよね?実は、違います。少しズルい言い方ですが、「大学生アパート」は「激安部屋」という意味で理解してください。ただ「安くします、お得な物価です」というポジティブな意味よりも「質の低い住まい」という面が強いです。ただ、それをこのまま新聞で載せるのは少しマズイですね。そこでフランス人は、悪いことを耳に障らないように、暗黙の了解でこういうフレーズを作りました。なお、どうして「大学生」という名詞が否定的な形容詞のように使われるのでしょうか?
実は、フランスでは昔から「大学時代は人生で最も金銭的に困る時期」と強く思われています。フランスの典型的な大学生は一人暮らしで大学に通っていて、お金も中々もらえません。頑張って家賃、光熱費、学費などを全て負担します。フランスの大学生は、お金にとても困っているものです。

 

フランスの新聞で使われる特殊な言葉

 

フランスでは「成熟することは、自己責任を取れるようになること」と言われています。なので、大学時代は辛くても自分のことを自分で管理できるように教わる時期です。ほとんどの人は、両親からの支援はありません。残酷に聞こえるかもしれないですが、フランスでは大学費を負担する奨学金もあります。日本の様に、収入がないと大学には全く入れないわけではないので少しは楽です。ただ、それにしてもフランスの大学生は大変です。お金がないことが知られ過ぎて、教育と関係ない表現になってしまいましたね…。なので「OO大学生」(形容詞として使います)を読んだ時は、「激安」の意味で理解してください。ただし、「お得」というポジティブなニュアンスだけでないので注意してくださいね。

 

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