こんにちは、Ecomのオルファです。
今日は前回に続いて、フランス人が好きな「古いもの」についてお話したいと思います。
この前はフランス版「蚤の市」の”La Brocante”を紹介しましたね。続きまして今回は、Les friperiesというお店です。
FripprieがBrocanteと違うのは、服専門のお店という点です。
ですが、Friperieはただ「古着」を売っているお店ではありません。ここでは新しい独特なスタイルや、展示されている服装の組み合わせを見ることが大切です。ブランド店などで誰でも買うことができる服よりも、独自性を求める人はFriperieへ行きます。美術館や博物館と同じ気分で行くので、店員もアーティストやスタイリストのように思われています。
また、Friperieで売っている古着を見ると、多くの人は懐かしく思います。「ほら、これは皆が子供の時に履いていたズボンだね!」「私も履いてた!懐かしいなぁ」「もう売られていないよね?」なんて会話がよくあります。フランスの流行の移り変わりは、特に激しいですからね…。
しかも、FriperieはEco(エコ)です。フランス人は環境への意識が結構高いし、無駄なことは嫌いです。新しい服にお金をかけるより、古着を買うことによって資源をセーブしています。個人的にも、大企業よりも近所で働いているお姉ちゃんにお金を渡したい気がします(笑)それはフランス人の性格の特徴かもしれません。
ちなみに、パリジャンはどんなものに対してもオシャレな名前をつけることで有名で、Friperieのことはよく”Boutique Vintage »と呼びます。「ヴィンテージ店」と呼ぶのはパリジャンらしいですね!^^
2回の記事で、フランス人の考え方が少しは理解してもらえたでしょうか?フランス人からすると、新しい物より古い物に価値があります。
以前の記事でも書きましたが、パリに住む場合、伝統的なスタイルの建物は近代風の建物よりも絶対に高いです。パリの人は便利さや新しさよりも、場所の見た目、ロマンチックさ、歴史などを大切にしています。新しい物よりも古い物を見た方が、ノスタルジックな気分になりますよね?そして、それは人工的には作り出せない物ですよね。
例えるなら、ワインとジュースの違いのようなものです。それはやっぱり、貴重じゃないですか?