フランス語の名文、諺『ちゃんとした思いやりは…』

Ecom講師 Olfa

 

こんにちは、EcomのOlfaです!

今日のフランス語名文は、最初は「あれ?」と変に感じるかもしれませんが、説明を聞くと納得できると思います。

では、さっそく紹介しますね~。

 

 

第29回
Charité bien ordonnée commence par soi-même
(ちゃんとした思いやりは、自分から始めること)

 

皆さん、この名文は一体どういう意味でしょうか?

自分のことから思いやるとは、ちょっとわがままではないでしょうか?

皆さんの家族や友人の中に、とっても優しくていつも「相手を支えたい!」「自分のことはいいから、周りを助けたい」と考えている性格の人はいませんか?

ちなみに私の伯母さんはそのような人で、彼女はとにかく周りの人が嬉しければ自分も幸せだと感じる人間です。

こういった人はもちろん、非常に尊敬できます。

でも実は、その人には良くないことが起こるかもしれません。

何故なら、この性格には大きな弱点があるからです

もちろんオルファは、伯母さんが大好きですよ!(笑)

ただ、何が起こっていてもまず相手を助けようと考えることは、自分のことを忘れてしまうことでもあります。

すると、相手よりも自分が大変なシチュエーションに陥ってしまうかもしれません

そうして友達や家族に助けを求めることになれば、結局は他の人に迷惑をかけてしまいます。

つまり、この名文は「相手のことも大事だけど、まずは自分の事を助けよう」という意味なんですね!

自己中心的な考え方ではなく、相手に迷惑をかけないために自分のことを大切にしようという考えです。

相手を手伝いたいからこそ、まずは自分のことを考えて、自身の状況を安定させる。それができてから、困った人に手を出す

自分のことはどうでもいいから友達を優先する気持ちは美しいですが、先ほど言ったような結末を招く恐れもあるので、気を付けましょうね

例えば、飛行機の機内で流れてくる「安全手順」にはこんな説明があります。

「事故が起こった時には、必ず酸素マスクを自分にかけてから子供にかけてください」というものです。

このルールには、今回の名文と同じような意味が込められていますね。

子供の安全を最初に考える気持ちはわかります。

しかし、子供が意識を失った時に大人は子供を助けられますが、大人が気を失ってしまったら子供が大人を助けることは難しいですからね。

A bientôt !

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です