フランス語の名文、諺『良い計算は良い友達を作る』

Ecom講師 OlfaBonjour !こんにちは皆さん。EcomのOlfaです。

今日はフランス語の名文を紹介します。友情に関する、フランス人なら誰でも知っている有名な名文です!

第23回
Les bons comptes font les bons amis.

(良い計算は良い友達を作る)

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皆さん、この名文聞いて、どう思いますか?友達の人数を数えるから「良い計算は良い友達を作る」のですかね?

そうではないですね

友達との間で、摩擦を生み出す要因となるものはなんだと思いますか?
それは文化、人柄などによってもちろん異なりますが、フランス人の目線からみると主にある1つの事柄が特に問題となることが多いです。どんなことが原因になっていると思いますか?考えてみてください。

①恋愛のこと
②仕事のこと
③お金のこと

この3つの中のどれかですよ!

 

…意外かも知れませんが、正解は「3」です!当たっていましたか?
フランス人はあまり「お金のことを話題にする、金銭的な話をする」というイメージはないかもしれませんが、それは事実です。フランス人の間では、お金、給料、何かしらの費用、支出の話は全くしません、しないと言うよりも、避けています

で、この名文の「計算」は実は「お金の計算」のことです。一緒に払わないといけない金額の事、または貸してもらったため戻さないといけないお金、基本的に他人のお金のことです。
たとえば、レストランへ行って、お会計の時に、日本の「ワリカン」のようにお会計を人数で割ることは一切ないです。フランス人はそれを(意外かも知れませんが…)不平等だと思っているからです。自分の頼んだ分をきっかり払わないと相手の負担になるか、他人の分が自分に負担になるかのどちらになります(もちろんデートの場合は違いますがw)。人それぞれ金銭の余裕も同じではありません。なので、それを意識して、自分の頼んだ分は自分の責任として他人に負わせないようにします。相手に負担をかけず良好な人間関係を築くため「良い会計は良い友達を」です。
また別の場合、友達に先に自分の分まで会計をしてもらったとき、そのお金を返すことを忘れないようにします。お金の話はしないので、返却しないといけないお金があっても、その友達から催促は来ないです。来ないですがこの友達が払いっぱなしですと、少しわだかまりが残ってしまいますね。なので、仲が悪くなるかも知れませんね…
お会計をして、出来るだけ早めに返却するようにします。その時に出来ない場合は友達に「忘れてないよ!」の一言を言ってあげることが「良い計算は良い友達を作る」となるのです。

一般的にお金の話をする・聞くことに対して、フランス人には強い抵抗があります。私のことを例に出しますが、私は親友や幼馴染とはとても仲が良くて何年も付き合っていますが、彼らの給料、家賃など全く知らないです。聞いたこともないし、これから先も彼らにも間違いなく聞くことはないでしょう。これは完全にフランス人の考え方かも知れませんが。聞いても良いですが、給料などは相手の気に障らない様に聞きましょう。暗黙の了解ですね、お金の余裕、お金の有無で人間関係で差を作るのは非常に相手の気分を悪くさせることなので、積極的に回避します。
もちろん、例外もあります、それは例えば、とても仲の良い友達に「給料がとても少なくて困っている」と話した時、その友達は相談を求めていますので、お金のことに関して聞いてもOKです!

因みに、私は今まで、お金のことに関してある程度詳しく聞いたことのある相手は3人しかいないです(笑)それはお父さん、お姉ちゃん、そして昔の恋人です。お母さんのことはわからないです(笑)
日本のお金関係の話はフランスとは違いますか?もし違いがあれば是非教えて下さいね!それではまた!

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