フランス語の名言、ことわざ『バター扱い』

Ecom講師 Olfa

Bonjour! Ecomフランス語のオルファです!Comment ca va?

今日はフランスで昔から頻繁に使われている、可愛い表現を紹介したいと思います。

是非覚えていただきたいです^^

第37回
Compter pour du beurre/ pour du beurre
(バターあつかい)

まずは「Compter」の説明をしますね。

ご存知のように「Compter」は「数える」という動詞ですが、フランス語で「Compter pour —」は「~のように思われる」「~扱い」「~の役に立つ」という意味にもなります。

なので、本当はこの Compter pour du beurreは「バターの役に立ちます」という訳になります。

皆さん、バターはお好きですか?バターにはどんなイメージがありますか?

「バター扱い」の意味が何なのか、少し例を出してみますね。


– Tu es déjà allé à Italie?
イタリア、行ったことある?

– Oui, en allant de Marseille à Berlin l’an dernier, j’ai fait une escale à Milan.
うん、去年マルセイユからベルリンへ行く途中、ミラノでストップオーバーをしたよ。

– Une escale? Les escales ça compte pour du beurre !
えっ?ストップオーバーで行ったなんて、バターあつかいだよ!

 


– Tout le monde va jouer aux cartes !
皆でトランプゲームしよう!

– Oui, mais moi je ne connais pas les règles, alors le premier tour compte pour du beurre!
うん、ただ私はまだルールが分からないから、最初はバター扱いね!

さて、どういう意味か解き明かせましたか?

compter pour du beurreは「無駄で、意味がなくて、価値のないこと」です!

日本語だと、刺身のツマ?らしいですね。

例えば、フランス人女性は彼氏に無視されたら「Moi je compte pour du beurre?」と発言します。

これは「私はどういう存在?私には価値がないの?」という意味ですね。

この、「バター扱い」という表現は、友達の間で使ったりしますが、子供の間で特に人気です!

フランス人の子供は遊んでいる時、間違いなく何回も使う表現です。

私も子供の頃、友達と一緒に遊んでいた時にいつも使っていましたね!

「やり直したい」という意味で「今のはバター扱いにしよう」(No count – ノーカン?)、

「無視する」という意味で「バター扱い」という風に言っていました。

でも、どうしてこの表現はこの意味になったのでしょうか?

最近「Beurre」(バター)はくだけたフランス語で「お金」を意味する言葉になっていますが、昔は違いました。

中世のフランスでバターは、貧しい人たちが食べるものでした。

お金持ちはバターを皮の服や靴などに塗っていましたが、食べることは一切ありませんでした。

彼らは当時貴重に思われていたオリーブオイルを、料理に使っていました。

オリーブは年に1回しか収穫できないですが、バターは1年中作られています。

だから、

それはオリーブオイルでなく、バターですよ」

と言えば、くだらないことや価値のないものを表す言葉になりました。

このポストが皆さんにとって「バター扱い」にならないように願っています!(笑)

Salut!

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