こんにちは!EcomのJuliaです。
今日は、日本のここがスゴイと思う所を書いていくコーナー『ここがスゴイよ日本』の26回目です。
最近外を歩いていると、きれいな桜が咲いているのをよく見かけます。
桜と言えばやはり、お花見ですよね!皆さんは今年、家族や友達とお花見をしましたか?
春は花見、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪やイルミネーションといったように、日本人は季節の変化を大切にしているな~と、よく思います!特にこの時期は、桜の花見をする人がたくさんいますよね。
もちろんドイツにも自然はたくさんあって、ピクニックなどはよくします。でも何かの花や木を見ること自体が目的ではありません。だから、桜を見るためにわざわざ花見というイベントを行うのは面白いと思います。若い人はお酒が飲みたいだけかもしれませんけどね(笑)
日本のお花見がスゴイと思うのは、1つの名物になっていて、文化として成り立っていることです!例えば、テレビやネットでは桜の開花時期(「桜前線」と呼ぶそうですね)や名所の情報がたくさん流れているし、公園には花見をする人のために屋台などが用意されています。また夜になると、ライトアップされる場所もありますよね。このように花見はシステムとしてよくできていると感じます。
日本人は花見が大好きで、人気のある公園などには本当にたくさんの人が集まりますよね。私は最初、たくさんのブルーシートが敷かれているのを見て「これは、海を表現しているのかな?」と思いました(笑)
午後から集まるのに朝から場所を取っている人もいて、大変そうですよね。また、ごはんやお酒など、他にも色々な準備をするのはスゴイと思います。ドイツのピクニックは、もっと適当ですからね(笑)
やはり日本人は、こういうイベントが大好きですよね。楽しくてとても良いと思います。
今度、会社の皆でお花見をしたいので、オススメの場所があればぜひ教えてくださいね♪
3 thoughts on “ユリアのここスゴ26回目:日本の花見がスゴイ”
日本は、まさに花見シーズン真っ只中です。
しかし、今日本人に見られている桜は殆どが“ソメイヨシノ”という種であると言う事は、よく知られています。
ただ、この種が、江戸末期(19世紀)に、江戸染井村に住んでいた植木職人達が“エドヒガンザクラ”と“オオシマザクラ”を交配して作り出した園芸品種です。
その為、種子から発芽成長させることが出来ず、“接ぎ木”で種を残します。
つまり、世界中の“ソメイヨシノ”は、江戸時代末期の一本の“親木”から生まれた“クローン”なのです。
“クローン”の宿命として、同じ病虫害で絶滅の危機が訪れるという事です。
日本では、実際に以前、一地域の“群生”が、同じ病虫害で枯死してしまう危険があり、実際に、我が家の近くの、“桜の名所100選”にも選ばれている“山崎川”も、数十年前にほぼ全滅して、全木伐採。接ぎ木した若木を植樹して、回復には20〜30年掛かりました。
ソメイヨシノは、“花が一斉に咲き、満開を迎え、一斉に散る”ことが、“武士の潔さに通じる”(落花後に青葉が広がる)とされています。
現実に、日本人もそう思い込んでいます。
しかし、武士の時代江戸時代末まで、日本人の見ていた桜は、“ヤマザクラ科”に属するサクラしかなく、普通の樹木のように葉が出て花が咲き、花が一斉に散る事はなかったのです。
ましてや、“サクラだけに潔い散り際を感じる”という特殊な、樹木ではなかったという事ですね(笑)
因みに、それまで日本人が“花見”で楽しんだ桜は、
花がもっとピンクの“ヤマザクラ科”、開花が遅い“ヤエザクラ”、太閤秀吉の花見で有名な“ヨシノヤマザクラ”、花の色が薄墨色と言われる“ウスズミザクラ”等、
その地域地域に自生して愛されたサクラだったようです。
“ソメイヨシノ”が、“JAPANESEーSTANDARD”になってしまったのは、クローン化による大量生産と植樹の容易さが根底にあるのかと思うと、人類文明の将来も暗示しているような・・・