Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。
前回は、2月に開かれる春を迎えるお祭り「マスレニツァ」について書きました。
さて、今日も春の行事について書きます。
マスレニツァの次は、4月にある
「イースター」
です!
日本で4月と言えば新学期や就職といった新しいことが盛りだくさんですが、ロシアではこの季節にイースターというキリスト教のイベントがあります。
この日、卵に絵をかいて周りの人たちにあげるヨーロッパの国は多いですよね。
イースター(復活祭)は基本的に、春分の日の後の、最初の満月の、次の日曜日に祝われます。
ややこしいですね(笑) 毎年日付はバラバラですが、日曜日に行われるのは同じです。
イースターはキリストが亡くなってから復活するまでの習慣なので、断食をしてからみんなでキリストの復活を祝うお祭りとなります。

宗教が禁じられていたソ連時代は当然、イースターに参加する人は珍しかったです。
ただ、今となっては多くの人がイースターを祝うだけでなく、断食の習慣も守るようになってきました。
それも、比較的若い20・30代がしているので興味深いです。
宗教のためというよりは、健康への意識がきっかけで行う人が増えているのでしょう。
私の周りにも、「最初はダイエット目的で断食をしたらはまっちゃった!」という女友達がいます。
どれほど断食が一般化してきたかというと、多くのレストランで「断食ランチメニュー」が用意されているくらいです。
日本で断食と聞くと「何も食べない」というイメージがありますが、決してそうではありません。
お肉・お魚・卵・乳製品などはダメですが、野菜やくだものは食べられます。
したがってこの習慣を、長い正月休みの胃の疲れと冬で弱まった体を休めるための時期として考えて、「一石二鳥」という感覚でやっている人がほとんどです。
そして2週間ほど休めて綺麗にした体で、イースターの儀式に参加するわけです。
イースターの前日、多くの人は0時前に教会を訪れて、0時から始まる儀式に参加します。
そして儀式が終わると、教会の外で卵やкулич(卵がベースのパウンドケーキ)を買って家へ帰ります。
卵は誕生のシンボルであり、パウンドケーキはパン、つまり食事を意味します。


また、この日キリスト教徒の知人に会ったら、必ず頬に3回(三位一体を意味しています)のキスをして「Христос воскрес!」(ハリストス復活!)と言います。
そして、これへの返事が「Во истину воскрес!」(実に復活!←直訳すると変な感じになってしまいますが…)となります。
この日は、生きていることに感謝する日です。
以上が、ロシアのイースターの文化になります。
いかがでしたか?感想や疑問などがあれば、ぜひ気軽にコメントしてください。


One thought on “ロシアでのイースターの過ごし方”
初めて拝読。スパシーバ!