Всем привет! みなさん、 こんにちは。Ecomのユリヤです。
毎年、なぜか一番寒い2月になると、大学で教授をしている私の父が、日本からロシア語を勉強している日本人学生を連れて、言語研修のためモスクワへ訪れます。
以前は女の子ばかりでしたが、ロシア語学科は、最近は男の子が多くなってきています。
今年は特に男の子がほとんどでした。男の子が多くなると、ロシアで観る場所やお土産も変わってきます。
少し前までは、女の子「マトリョーシカかわいい❤」だったのが、
「軍服いくらくらいですかね?」
という話題に変わってきています。
ということで、そんな日本男子たちによく聞かれる内容、ロシアの徴兵制度について書きたいと思います。
まず、ロシアの徴兵制度は、イスラエルと違って男性のみの義務となります(韓国と一緒ですね)。
期間としては一年間のみ。
数年前までは2年でしたが、軍隊内のいじめがひどかったのか、実際に社会で働く男性を増やしたかったのかはわかりませんが、今は一年に短くなりました。
そして男性は自分の将来プランとあわせて考え、18から27歳までの間に、この徴兵義務を果たすことになります。無給奉仕ですが、生活の面倒と、医療はタダです。
ロシア兵役義務の流れとしてはこうです。
16歳の時に(ロシアでは、Grade 10年生(高校1年生))、男性生徒は、学校に来た役員に名前を言い、写真をとられ、健康診断に行きます。
この時点で「こういう人間がいます」という情報が、政府に行くわけです。
そしてその2年後、18歳の時に自宅に通知が届き、健康診断を行うためВоенный комиссариат(兵站)という場所へ行きます。
健康だとみなされた人は、その年(18歳)のうちに徴兵に行くわけです。
ただ18歳時点で学校に通っているなら、通っている期間の延長許可書をもらえます。
徴兵に行きたくないがために(時間の無駄ということで)、目一杯延長して、大学院後期まで学び続けるロシア男性はとても多いです(2年間だった時はもっと多かったそうですが)。
私の知り合いには、行かないためにいやいやながら大学院に通った人も数多くいます。ただもちろん、大学院なんて通うのも時間の無駄だから、一年行ってこようという人もたくさんいます。
途中で、大学から放校扱いになったら、兵站に行く通知がきます。
その通知が来ても無視し続けると、なんと、怖いロシア警察が家までやって来ます!
無事に捕まった(または自分から行った)人は、ロシア各地にある軍機関に行き、そこで規則正しい生活をしながら、色々な武器の使い方など学びます。
または能力別の仕事をすることもあります。
例えば私の知り合いはコンピューターサイエンスの大学を卒業していたので、即、そっち系の作業をさせられました(そっち系って何でしょう?)。
ちなみに父は文学部の卒業生だったので、事務(デスクワーク)を任されました。
そして無事徴兵訓練の一年が過ぎ、または、大学院ルートなどでうまいこと27歳まで逃げ切った人にはвоенный билетという書類が渡されます。
これは今後のトレーニングはありませんが、万が一戦争の場合は呼び出されますという証明になります。
一種、予備の兵隊ですね。
なお、兵役を終えても、仕事として軍人の道を選ぶ人も少なくありません。
条件がよく、全て与えられる(制服、家、食べ物、健康保険など)ので、良いキャリアの一つにもなります。
*ちなみに、兵役1年行く間に、恋人との恋愛関係は続くか?という質問を受けますが、
私の周りのカップルは皆続いていますよ。大丈夫です。
One thought on “ロシアの徴兵制度”
日本でも、自衛隊に入隊する若者たちは、少ない方だと思うかな? どこの国でも、軍隊へは行きたがらないもんだね!