Всем привет!みなさんこんにちは!Ecomのユリヤです。「ロシアと言えば?」という質問に対して、ほとんどの人は「ウォッカ」と答えるでしょう。今日はそんな、「お酒の国」というイメージを持たれているロシアの、実際のお酒事情についてお話しします。
まず「ロシア人は本当に、朝から晩までお酒を飲み続けるの?」と聞かれたら、さすがに答えは「нет」(いいえ)です。ですが、「お酒に強い人種なの?」と聞かれれば、答えは「да」(はい)です。
私が今まで出会った世界中の人たちの中でも、お酒に特に強いのは私たちロシア人と、テキーラを楽しむメキシコ人でしょうか。ちなみにロシアでは色んな種類のウォッカが売られていますが、これは決してみんながみんな好んでウォッカを飲むからではありません。日本のお店では日本酒がズラッと並んでいるのと一緒で、ウォッカがロシアを代表するお酒だからです。だから実は、ワインかビールしか飲まない人も多いです。
私は日本にいたころからおしゃれなワインバーに通ったり、友達と居酒屋でワイワイお酒を飲んだりすることが大好きでした。ただ、ロシアに2年住んでいる今この時ほどお酒に強いことは、一生の内にありませんでした。なんで?と聞かれれば、答えは簡単。「寒いのよぉぉぉぉぉぉぉ」ということですね(笑)
さーて皆様、想像力を少々ご活用くださいまし☆ お外はプーシキン(ロシアの詩人)も大好きな雪景色で、気温はマイナス35度。職場からバス停まで10分歩き、10分バスを待ちます。「凍え死ぬ!」と心の中で家族に別れを告げようとする瞬間、バスが来ます。バスで少しは温まるものの、今度はバス停から家へもう10分。ようやく部屋に入って30分くらいたっても、まだ身体の芯は温まりません。
そこで、風邪をひいてしまわぬよう、ぐいっと一杯いきます。その後は夕食の準備をしたりお風呂に入ったりして多少温まった身体も、寝る前にはまた冷えています。そのためまた、ホットワインなどを飲んでからベッドに入るのです。ロシアでは生き抜くためにお酒が欠かせないんですね。
しかも、ロシアは寒いのでちょっとのお酒では酔いません。したがって、家での一人飲みはワイン一杯くらいで済むものの、友達と飲む時は注いでくれるのに任せると、女子二人でワイン一本くらいは平気で開けてしまうワケです。
また、これはヨーロッパの他の地域でもそうですが、休みの日は昼から外でお散歩をしながらビールを飲む仲良し夫婦も見かけます。日本にはない文化ですが、個人的にはちょっと羨ましいです。
ただし当然、すべてのロシア人がお酒好きというわけではありません。特に若い世代は、外国に「アル中の国」って言われるなんて恥だと思い、一切飲まない人も多いです。また、気候が厳しくそれだけでも体に悪いのに、お酒やたばこでさらに悪化させる理由が理解できないと考える人もいます。それでもこのような人は一部であり、全体的にやはりロシアの人々はお祭りやダンス、そしてお酒を楽しむことが大好きなのです。