こんにちは!イーコム中国語ネットです。今回もまた、農暦新年についての記事を書きたいと思います。
今日は、前回紹介した“办年货”で買う”飾り”である、攢盒[cuánhé]を紹介したいと思います。
攢盒は漢字文化圏で、お祝いの時食べるお菓子などの小さい食べ物を載せる器です。“攢”と“全”は同じ発音なので、全盒とも呼ばれています。“攢”は難しい字ですからね(汗)。
ちなみに”全盒”には、”十全十美“(完璧で美しいこと)という意味もあります。
写真を見たらわかるように、攢盒があるとすごく新年っぽい雰囲気がします!
昔は漆器の攢盒が多かったのですが、今はほとんどプラスチック製ですね。丸い形が一般的ですが、六角形や八角形、花のような形もあります。二階建ての形もありますよ!攢盒はぐるぐる回転するので、お菓子を選ぶだけで楽しいです!
攢盒には、縁起の良いお菓子や食べ物を入れるのが普通です。
◆攢盒によく入っている食べ物とその理由
瓜子 :お金を抓る (瓜子を取る時の仕草が似ている)
糖莲子:子供に恵まれる (発音が似ている)
糖莲藕:余裕のある生活 (発音が似ている)
糖冬瓜:良い始めと良い終わり (形が似ている)
笑口棗:笑う (形が似ている)
油角 :出世できる (角を食べることで自分の頭に角が出てくる(=出世する)と言われる)
お菓子の場合は、金色のコイン型をしたチョコや、赤いパッケージのお菓子などが入っています。
農暦新年の初一、二は親戚を訪ねることが多いのですが、人が来た時には攢盒を開いて食べてもらう習慣があります。私はいつもお菓子を狙っています(笑)
ではまた次回!
One thought on “中国の新年に欠かせない「完璧で美しい」飾り、全盒とは?”