80年代の東ドイツの若者を映した映画「Dessau Dancers」(デッサウダンザー)

staff02みんなさん、Wie geht es Ihnen? そろそろ5月に入りますね。
GWが始まるのは、ワクワクですね!
ちなみに、ドイツはゴールデンウイークのような長い休みは、クリスマス休みくらいです。
ただ、ドイツ人は、よく休みを、自分から積極的にとるので、GWのような長い休みを設定しなくても、あまり気にならない文化でもあります。

それはともかく、
今日紹介したいのは、ドイツの映画です。
皆さんの中には、旧東ドイツについて興味があると思うので、こちらは東ドイツの雰囲気一杯の映画です。
その映画とは、2014年6月にミュンヘンの映画祭で上映された「Dessau Dancers」(デッサウダンザー)です。

breakdance_dessau
*日本語映画タイトル「ブレイク・ビーターズ」

「Dessau」は旧東ドイツのSachsen-Anhalt (ザクセン・アンハルト州)の街の名前で、今は合併して、デッサウ=ロスラウ市 となっています。(場所は、ライプツィヒの北、ベルリンの南西です。)

タイトルから想像すると、デッサウにいるダンスグループの話ですよね。
ただ、この映画、実は1980年代の東ドイツを舞台にした、半分実際の話が入っています。

1980年代は、東ドイツは社会主義の時代でした。
色々な規則があり、西側の文化も制限されていました。
映画の主人公の18歳のフランク君は、1985年、世界的に流行したアメリカ映画「Beat Street」を見て、そこで踊られていたブレイクダンスに夢中になります。
マッティーくんとエレックス君とその友達で、一緒にブレイクダンズをしようとして、「Break Beaters」(ブレイクビータス)というダンズグループを作り、何度も映画を見て、ブレイクダンスを練習していきます。

ある日、道でブレイクダンスをしていると、ドイツ民主共和国の公安局に見つかってしまいます。
公安局は、そのようなダンスは、若者のするスポーツではないので、ブレイクダンスを禁止しようとします。しかし、若者の熱は全然止まらないので、公安局は、逆に、認めながら、政府に都合よくするため、若者の動きを管理し、バックアップしようとします。これは実際の話です。

結果、フランクの「Break Beaters」(ブレイクビータス)ダンスグループは、東ドイツ中のTVに出演をして、社会主義の広告塔として使われます。
ですが、フランク君は信じていない社会主義のために使われてほしくないので、そこから抜け出ようとします。

こちらの映画に出ている出演者の人たちは、みんな東ドイツの人で、ドイツ語も東ドイツのアクセントがきちんとあって、ドイツ人から見ても、東ドイツの雰囲気がよく出ていると感じます。

こちらの映画も日本では、2016年6月から映画館で見えるそうなので、
ダンスが好きな人だけでなく、東ドイツなど、その歴史に興味を持っている人は、見てみてください。
私も6月末まで日本にいるので、日本で見てきたいと思います。
breakdance_ecom

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