Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。
今日は前回に続き、ロシア文学を特集したいと思います。
ロシア文学の中で、「ブィリーナ」と並んで無視できない大切な役割を果たしているのが、Сказки(スカーズキ)です。
これはロシアのおとぎ話で、前回紹介したブィリーナとは違って、本当に空想の世界を舞台としています。
なので、言葉を話す動物や妖怪、魔法使いのお婆さんや妖精…などの空想のキャラクターがたくさん出てきます。
日本昔ばなしに似た感じですね。
(以前に「おすすめの文学作品」でご紹介した『月曜日は土曜日に始まる』にも、こうした不思議な人物が登場します。)
日本でも「大きなカブ」や「イワンのバカ」などは、結構有名なお話だと思います。

ちなみに、スカーズキで私が一番好きなのは、Баба Яга (ババ・ヤガー)という悪役の魔女です。
彼女はどこをどう見ても悪人で、若い旅人が森にやってくると「おお、人間の匂いがするぞ!夕食にしてやる!」と言うのですが、若者が「婆さんや、旅人に失礼じゃないか。
夕食でも食べさせて、ゆっくり休ませてくれよ。」と言うと「しょうがないねー。」とか言って、意外と素直に折れるのです。
なかなか愛らしいと思いませんか?笑
憎めない悪役という点では、「アンパンマン」に出てくるバイキンマンに似ています
実は個人的にですが、スカーズキを日本の昔話と比較した時に大きな違いがあると思っています。
(私は決してロシア文学研究家ではないので、素人としての意見に過ぎない点をご了承ください。)
私が読んで感じたのは、ロシア昔話のヒーローは特に何もせず、結構バカだけれども単純に良い人だから周りの動物などの力を借りて、特に努力せずに悪者を退治してお姫様と結婚しちゃいます。
それに比べ、日本は、
動物を助けたり、育てたり、鬼退治の仲間を集めたり、一生懸命に努力する姿勢が大切にされているのではないかと思います。
そこに「ひとさまと仲良くしてりゃ何とかなるさ」というロシア人と
「努力せずには何も手に入らない」という日本人の違い
が出ています。
勝手な考えかもしれませんが…。
また、スカーズキを語る際に忘れてはならないのが、ロシアの絵本です!
今は色々と良いものが出てくるようになりましたが、ペレストロイカ後の一時期はあまり質の高い絵本がありませんでした。
そこでみんなソ連時代のものを使い続けていましたが、これは本当に絵が素晴らしいのです。



