Всем привет! みなさんこんにちは!Ecomのユリヤです。
私は今、北海道の実家でロシアでは食べられない美味しい日本食を味わいながら幸せなバカンスタイムを過ごしております。
外は雪が降ったり解けたりと大変ぐちゃぐちゃなので、家の中で読書をしたり、両親と色々な話をしています。
そんな中で、たまたま1980年代後半のперестройка(ペレストロイカ)の話題になり、多くのロシア人(特に40代以降)がプーチン大統領好きで、ゴルバチョフ嫌いということを聞きました。
ちなみに、ゴルバチョフって皆さんまだ覚えていますか?今のロシアができる前、ソ連時代の最後の最高指導者でした。35才以上の人でないと知らないかもしれないですが、歴史上、立場によって大きく評価が分かれる人物とされます。
今回、ロシアの年配者のプーチン大統領好き、ゴルバチョフ嫌いの傾向を、色々調べ、人に聞いりした結果を、面白そうなので皆さんにもお伝えしようと思いました。(ただ、ここで述べているのは40歳以上の方々が教えてくださった意見なので、全員のロシア人に当てはまるわけではなく、1つの傾向と捉えてみてください)
ロシアでゴルバチョフが好かれていない理由は大きく6つあります。
・理由1
信じていたのにがっかりした
ゴルバチョフ時代は、なぜか、国内のマスコミが、ソ連は最悪な国であるということを外国人だけでなく、なロシア人に対しても信じ込ませていました。いわゆる自虐史観というものです。
現に、母国ソ連を「страна дураков」(バカばかりの国)と言わせていた時代でした。
当時ソ連(ロシア)にいた外国人の多くは、いいところもたくさんあるのに何でロシアのマスコミがこんなにも自国を否定をするのか分からないと言っていました。
それでペレストロイカ(再構築、構造改革)できっとすべてがよくなると思ったのに、実際には国家解体という最悪なものになったということです。
どれくらい最悪だったかは、専門的な先生の本を読まれた方が確実ですが、大まかにはこんな感じです:
・石油が安くなって海外からものが買えなくなりました。
→結果、家畜の餌や肥料が手に入りません。
→そのせいで商品不足となり、何も買えなくなったというよりも、店に商品自体がない状態となった。
この頃は、皆さまTVなので知っているとおり、ソ連内で品不足のため、パンを買うのに二日間の行列という事態でした。ちなみに、みんな家にはいろいろなストックがあり、物々交換した人も多かったそうです。
理由2
アルコール禁止令
1985年にゴルバチョフによって実施されました。
食文化に限らず、結婚式や誕生日などのお祝いの席や、お葬式のような悲しい時も必ずアルコールを飲まないと縁起が悪いとされています。
このように生活の中に入っているものなので、これが一気に禁止されるとブーイングされないはずがありません。また、グルジアやアルメニアなどはワイン作りが100年以上にわたり生活を支えるものだったので、これで職を失った人もたくさんいました。とあるクリミアのワイン畑のトップは、長年のブドウの木が全部切られて自殺をしたという悲しい出来事もありました。こういうこともあり、この件はとても批判された。
長くなりそうなので、ロシア人がもつゴルバチョフへの不満は後編につづきます。